エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】AKB48『恋チュン』を抜き『UFO』が1位に「唯一無二」の振付をした土居甫さんとは?

『Mステ』で特集した“プロが選んだ振付がすごいJ-POP BEST25”で1位に選ばれたのはピンク・レディーの『UFO』だった。PerfumeやAKB48ではなく昭和歌謡曲という結果にタモリも「ピンク・レディーが1位だったね」と感慨深げだ。特に2位の『恋するフォーチュンクッキー』はAKB48が生出演したこともあり振り付けたパパイヤ鈴木による解説が入る力の入れようだった。それでも『UFO』の1位には多くが納得したのではないだろうか。

8月26日に生放送された『ミュージックステーション 2時間SP』(テレビ朝日系)では、プロの振付師100人以上にアンケート調査した「この振付はすごい」と思うJ-POPナンバーをランキングして25位~1位を発表した。

■プロが選んだ振付がすごいJ-POP BEST25

25位 少年隊『ABC』(1987)
24位 BABYMETAL『ギミチョコ!!』(2014)
23位 キャンディーズ『年下の男の子』(1975)
22位 嵐『GUTS!』(2014)
21位 Dream5『ようかい体操第一』(2014)
20位 ももいろクローバーZ『行くぜっ!怪盗少女』(2010)
19位 PUFFY『渚にまつわるエトセトラ』(1997)
18位 薫と友樹、たまにムック。『マル・マル・モリ・モリ!』(2011)
17位 タッキー&翼『Venus』(2006)
16位 金井克子『他人の関係』(1973)
15位 三浦大知『Cry&Fight』(2016)
14位 RADIO FISH『PERFECT HUMAN』(2015)
13位 SMAP『世界に一つだけの花』(2003)
12位 山口百恵『プレイバックPart2』(1978)
11位 EXILE『Choo Choo TRAIN』(2003)

10位 Wink『淋しい熱帯魚』(1989)
9位 モーニング娘。『LOVEマシーン』(1999)
8位 欅坂46『サイレントマジョリティー』(2016)
7位 西城秀樹『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』(1979)
6位 三代目 J Soul Brothers『R.Y.U.S.E.I.』(2014)
5位 きゃりーぱみゅぱみゅ『つけまつける』(2012)
4位 中森明菜『DESIRE -情熱-』(1986)
3位 Perfume『Spending all my time』(2012)
2位 AKB48『恋するフォーチュンクッキー』(2013)
1位 ピンク・レディー『UFO』(1977)

少年隊『ABC』はマイクスタンドを蹴る振付が斬新なことで選ばれた。スタジオに生出演していたKis-My-Ft2によると、当時Jr.だったキスマイは飛んできたスタンドを受け止める時もあり、衝撃を弱めるクッション的な技術は上手くなったという。また、SMAPの『世界に一つだけの花』KABA.ちゃんが「ライブでみんなが一つになれるような振付を」と依頼を受けて手で表現する振りを考えた。キスマイによると「手話のような感じで覚えやすく」Jr.は皆できたそうだ。

キスマイのライブでの振付を考えることもある千賀健永は今回のランキングを見て「全体的に真似できるというかキャッチーな振りが多い」と分析しており、自身も「カッコイイ振りと真似できる振りを組みあわせるのがすごく難しい」と話す。たとえばラッキィ池田が振り付けた『ようかい体操第一』はプロが「日本中の小学生が踊れる、つい真似したくなる振付!」と評価するように「カッコイイとキャッチー」がバランスよく入っている例と言えるだろう。

リオ五輪閉会式の引き継ぎセレモニーを演出したMIKIKOは、Perfumeの振付で知られる。今回ランクインしたBABYMETALの『ギミチョコ!!』やPerfumeの『Spending all my time』も振り付けているが、『Spending…』では自ら「Perfume史上最も複雑な振付で頭を悩ませた」という。彼女の場合は「カッコイイものの簡単には真似できない」振付だろう。対して2位になった『恋チュン』はパパイヤ鈴木が「ソウルダンスは元々可愛らしいものではないけど、彼女たちがやることでポップになる」とAKB48の良さを引き出そうと考案した。プロからも「ソウルダンスを踊りやすくした現代風のアレンジがすごい!」と評価された。

そんななかで1位の『UFO』は「マイケル・ジャクソンの“フォ~”に匹敵するインパクトがすごい」「曲が無くても振付だけで分かるインパクトの強さ」「ぶっ飛んだ曲に対して振付が負けていない」や「世代を越えて受け継がれる唯一無二の素晴らしい振付」と絶賛されている。他に負けないインパクトがありながら真似しやすい振付は「カッコイイとキャッチー」の両方を極めているのだ。

『UFO』を振り付けた土居甫(どい はじめ)さんはザ・タイガース、ザ・ピーナッツから桜田淳子、ピンク・レディーまで手掛けており、昭和歌謡曲の振付を支えてきたような人物である。なかでもピンク・レディーの振付はデビュー曲『ペッパー警部』から世間の度肝を抜いた。今では女性アイドルも足をガニ股に開く振付を“おしゃれ”に踊るが、当時ミニスカートでガニ股など“ハレンチ”で女性歌手にはあり得ないものだった。しかし楽曲とマッチした振付はパフォーマンスとして受け入れられていく。

やがてピンク・レディーのブレイクとともに大ヒットした『UFO』では大胆なコスチュームとガニ股に加え、山から出て来るUFOを手で表現した斬新な振付で一世を風靡した。その世代はほとんどの女性が『UFO』を踊れると言われたほどだ。モーニング娘。からAKB48まで女性アイドルが大胆な振付を踊れるのは土居甫さんの功績が大きい。ピンク・レディーの楽曲で組んだ作詞家の阿久悠さんが2007年8月1日、土居甫さんは9月14日にあの世に旅立った。およそ9年を経てなお『UFO』の存在感に2人の影響の大きさを思う。

出典:https://twitter.com/345__chan
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)