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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】就寝中、心臓発作に襲われた飼い主を起こした猫 「起こしてくれていなかったら間に合わなかった」(英)<動画あり>

「前日は犬の散歩にも出ましたし、特に体調不良や痛みを感じることはありませんでした。でも翌朝に目が覚めるとびっしょりと汗をかいていて背中の痛みも酷く、右半身が重く変な感じがして体を動かすことができなかったんです。ビリーは私の胸の上に乗っていて、私の耳元で大きな鳴き声を上げていました」と当時を振り返った。

「ビリーは一日中寝ているので鳴き声を上げることは滅多にありませんし、膝の上に乗ってくるような猫ではなくひとりで過ごすのが好きな子なのです。しかしその日のビリーは私から離れようとしませんでした。今まで夜中に起こされたこともありませんし、ご飯が欲しいからといって寝ている私を起こしたこともありませんでした」とサムさんは普段のビリーの様子を明かしており、今回サムさんの胸の上に乗ってしきりに鳴き続けていたのはサムさんの異常に気付いていたからだとしか考えられない状況だ。

ビリーはサムさんよりもカレンさんによく懐いていており、ご飯の要求などは全てカレンさんに行っていた。サムさんを構うことはほとんどなかったため、この日のビリーの行動にはカレンさんも目を丸くしたという。カレンさんはすぐに救急車の要請をしたが2時間も待たなければならないと分かり、カレンさんが車を運転して近くの病院「Queen’s Medical Centre」にサムさんを連れて行った。

そこで医師の診察を受けたサムさんは、動脈の1本が詰まっていたことが原因で心臓発作を起こしていたという。「目覚ましの設定は2時間後でしたし、もしビリーが私を起こしていなければもっと悪い結果になっていたかもしれません」とサムさんはビリーの行動に感謝している。

今回のビリーの行動について、猫行動学者のルーシー・ホイル氏(Lucy Hoile)は「ビリーの行動は結果的にサムさんの命を救いましたが、意図的にやったものだとは思いません。サムさんが汗をかいていたこと、眠っている間に苦しそうにしていたこと、ニオイに変化があったことなど普段と違うことを感じ取って不安になった結果の行動でしょう」と推測している。

ちなみに2018年には、夜中に火災が発生し眠っていた飼い主を叩き起こして命を救った猫も話題を呼んでいた。こちらのケースも今回と同様に普段と違う環境の変化から不安に駆られた猫が取った行動が、結果的に飼い主の命を救ったのかもしれない。

画像は『The Mirror 2022年8月17日付「Cat mum’s life saved after pet pounded its paws on her chest during heart attack」(Image: Tom Maddick SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

いつもと違う飼い主の様子を感じ取ったビリー(画像は『The Mirror 2022年8月17日付「Cat mum’s life saved after pet pounded its paws on her chest during heart attack」(Image: Tom Maddick SWNS)』のスクリーンショット)

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