今から約3年前、生後9か月で髄膜炎菌に感染し四肢を切断せざるを得なかったイギリスの女児が、12月で4歳を迎える。11月からは学校に通うことも決まっており、このたび母親が『The Sun』のインタビューに応じて現在の心境を語った。
英ウェスト・ヨークシャー州ブラッドフォードに住むカイア・ゴットちゃん(Kia Gott)は2017年9月、生後9か月の時にC群髄膜炎菌に感染した。カイアちゃんの両親は当時、医師に「過去25年間でこのような酷い状態は見たことがない。治療を続けますか?」と言われたが、娘が必死に病気と闘う姿を見て治療の継続を決意した。
髄膜炎菌は健康な人の鼻腔や咽頭部に存在するが、風邪に似た症状を引き起こして血液や髄液に侵入すると敗血症や髄膜炎などに罹り一刻を争う。イギリスでは2016年7月にC群髄膜炎菌の予防接種時期を生後3か月から12か月に引き上げており、感染当時生後9か月だったカイアちゃんは予防接種を受けていなかった。
高熱が続いていたカイアちゃんの身体に紫色の痣ができるなどの異変が起こったのは2017年9月23日で、両親はすぐに救急車を呼んだが容態は思わしくなかった。カイアちゃんは2018年6月に退院するまでの10か月で7回の手術を受け、四肢の一部を切断し、脳には重い障がいが残った。
カイアちゃんのニュースは2018年1月に多くのメディアが取り上げて話題になったが、退院から約2年半を経て母親ヴィッキーさん(33)が『The Sun』のインタビューに応じ、近況を語った。
ヴィッキーさんはまず「一度は死も覚悟したカイアですが、12月に4歳を迎えます。また11月2日からは障がいを持つ子供たちが通う学校に初登校する予定です。これは私たち家族にとって記念すべき大きな一歩になるのです」と明かすと、