
こう続けた。
「カイアには筋肉が付き、なんとか頭を支えることができるようになってきました。今は胃ろうで栄養を摂っており、おむつもしています。またてんかん発作のための薬が欠かせず、自分で座ることも、話をすることもできません。でも私と夫の声を区別することはできるのです。」
「これから通う学校は一日3時間の予定で、脳や手指感覚を鍛えるセンサリー・アクテビティを中心に行います。カイアは脳の障がいが重いので、『これができるようになって欲しい』というよりも『こんなことができるようになったの? それはすごいね』と考えるようにしています。」
「3年前、医師に治療を続けるかどうか聞かれた時にはかなり迷いました。だって医師はその道のプロでしょう。彼らがそう言うのなら『私が治療を続けたいというのは、ただのわがままなんじゃないか』と思ったのです。様々なことが頭をよぎりましたが、私の中で『あの子は必死に闘っている。あの子が闘っているなら、私も闘うべきなんじゃないか』という気持ちを捨てきれないでいたのです。そして今になって言えるのは『私の決断は正しかった』ということです。」
ヴィッキーさんは当時、医師に「カイアちゃんは目が見えず、身体を動かすことも笑うこともないだろう」と言われたそうだ。しかしカイアちゃんはそんな医師の言葉に反し、「嬉しい」「嫌だ」という表情を少しずつだが見せるようになったという。
カイアちゃんの笑顔について、ヴィッキーさんは「はじめは口角が少し上がっているのかなというくらいでしたが、カイアは私たちが話しかけたり、歌を歌ったり、何かサプライズをする時には明らかに笑っているのが分かるようになったのです。最初は信じられませんでしたが、今は『ああ、この子は嬉しいんだ。笑っているんだ』とわかります」と語っており、「娘が笑って幸せでいてくれることが一番大切」と明かす。
そんなヴィッキーさんは現在、夫のポールさん(38)と一緒に11歳の長男、7歳の長女、2歳の三女の4人の子育てに追われているとのこと。カイアちゃんは今後も四肢の手術が予定されており、決して楽観はできないというが「カイアが命の危機という最悪の状態を脱したことは確かです。だから今後どんなことがあろうとも、私たちは乗り越えられると信じています」と力強く語った。
ちなみに10月30日には、英テレビ局『Channel 5』にてカイアちゃんのドキュメンタリー番組が放送された。カイアちゃんのFacebookには番組を見た人たちから「とても感動した。カイアちゃんは強いよ。そして彼女を支えた家族が本当に素敵だった」「たくさんの愛と幸せに溢れた奇跡。幸せになって」「彼女は輝く星だよ。学校に行けるようになって良かったね」といった応援メッセージが届いている。
画像は『Kia Gott 2020年8月23日付Facebook「I’m full of smiles today for mummy daddy and everyone」、2019年5月12日付Facebook』『The Sun 2020年10月30日付「AGAINST ALL ODDS Doctors said my girl wouldn’t survive ‘worst case of meningitis’ – it robbed her of her limbs but she’s starting school EXCLUSIVE」(Credit: SWNS:South West News Service)(Credit: Channel 5)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)