彼女の人生訓ともいえる4か条だった。後日、ヘザーさんとチャックさんが通うウッドストック教会の信徒らがこのことを知り、エリーちゃんの写真の裏にこの人生訓を記したカードを作って、地元住民の手に渡ることとなった。
エリーちゃんの人生訓は多くの共感を集め、学校や地元企業、その他ファストフード店の看板と一緒に掲げられるなど多くの人の目に触れる場所に現れた。この地元の人たちの行動が、エリーちゃんを亡くしたチャックさんとヘザーさんの悲しみを幾分和らげたとのことだ。
そしてエリーちゃんの死から1年経った今、チルドレンズ・ヘルスケア・オブ・アトランタのFacebookには次のように綴られていた。
「誰もが当たり前だと思っている小さなことがとても大切なことだということを、私たちの施設にいる子供たちは外の子供たちと一緒になってお互いに影響しあってきました。そんな中で1年前、当時8歳のエリーちゃんが自己免疫疾患との闘いの末に天使になって旅立ってしまいました。」
「その後、彼女の両親は病室で“部屋のルール”を見つけたのです。生前のエリーちゃんの前向きで明るい姿は私たちみんなが、いつも互いに親切であるようにと思い起こさせてくれます。バレンタインデーの愛ある2月に向けて、私たちは地域社会にちょっとしたチャレンジを発信したいと思います。」
「どうか誰かに自分の優しさを与えてください。見知らぬ人のためにドアを開けてあげたり、昔の友人に声をかけたり、あるいは近所の人にちょっとした親切をするだけでもいいんです。どうか私たちと一緒に、親切によって人々が再び繋がるチャレンジに参加してください。」
チルドレンズ・ヘルスケア・オブ・アトランタでは現在、エリーちゃんの人生訓のうち「楽しみましょう」「どんな時も愛しましょう」をもとに、地元の人たちに対して「親切のチャレンジ」を呼びかけている。
画像は『Children’s Healthcare of Atlanta 2021年1月31日付Facebook「Atlanta, this one’s for you: The kids in our halls have long inspired each other―as well as those outside our hospital walls―to cherish the little things many of us often take for granted.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)