エンタがビタミン

writer : negishi

【エンタがビタミン♪】『THE W』審査員は出場者に優しすぎた? “敗者フォロー”の理由を伊集院光が推測

自らの経験を踏まえて語ったのが伊集院光だ。12日深夜に放送された『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)の中でリスナーメールをきっかけにこの話題に触れた伊集院は、今回の“優しい対応”に関し「みんなああいう賞レース勝ち上がってきた人たちは、手負いの若手が一生覚えてることを知ってるからね」とその理由を推測している。

苦しい下積みを経て売れっ子になった芸人たちが、新人時代の苦労話や理不尽な仕打ちを暴露することは珍しいことではない。それほど当時受けたショックは忘れられないものであり、スタジオの審査員たちはそのことをよく理解しているということなのだろう。ましてやSNSや動画配信を通じて今まで以上に“暴露話”が発信しやすい現代だけに、後々の火種にならないようにという懸念点もあるのかもしれない。

審査員たちはコメントが優しすぎた?(画像は『日テレ 2022年12月4日付Twitter「『女芸人No.1決定戦 #THE_W 2022』」』のスクリーンショット)

実際、伊集院も「対応したその先輩たちが売れない頃の俺に何を言ったかを、一生覚えてる」「未だに悪気があったわけじゃないっていうことが100%分かってるのに、俺はこぶ平に対して何かわだかまりを持ってる(笑)」と明かしており、落語家時代に確執があったとされる“林家こぶ平”こと九代目林家正蔵に触れてスタジオを笑わせていた。

過激な物言いで良くも悪くも番組の話題性を集めるよりも、全力を尽くした挑戦者をまずは称えるという姿勢が今のスタンスなのだろう。とはいえ視聴者からは「ウケてもないのに面白かったとか言う必要もないと思う」「感じたことを素直に言ってほしい」という指摘も少なくない。結局は厳しい言葉も優しいフォローもいい塩梅でなければ火種になるということであり、大々的に放送される賞レースに関してはなおのことだ。今後も審査員たちは頭を悩ませることになりそうだ。

画像1、2枚目は『『天才ピアニスト』竹内知咲 2022年12月11日付Twitter「THE W2022優勝しました」』『日テレ 2022年12月4日付Twitter「『女芸人No.1決定戦 #THE_W 2022』」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)

2019年には上沼恵美子のものまねで注目された天才ピアニスト・ますみ

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