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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】バスケの試合で見事なフリースローを決めた全盲の生徒 会場は割れんばかりの大歓声(米)<動画あり>

会場は静まり返った。これは目の見えないジュールさんが音でゴールポストの位置を把握するために行われているもので、ジュールさんは感覚を研ぎ澄ませて音の方向を聞き始めた。

ゴールポストを叩く音を頼りに位置を把握するジュールさん(画像は『Zeeland Public Schools 2022年3月23日付Twitter「And you thought March Madness was exciting.」』のスクリーンショット)

ゴールポストを叩く音だけが会場に響く中、その位置を把握したジュールさんが意を決してシュートを放つと、ボールはバックボードに当たってからゴールネットをくぐり見事シュートを成功させた。息を飲んで見守っていた会場には、観客たちの割れんばかりの大歓声が響き渡った。この反応で自身のシュートが成功したことを悟ったジュールさんは、控えめながらもガッツポーズをして喜んでいた。

ジュールさんは当時の心境について「大勢の人に見つめられてとても緊張していました。でも私を見つめるみんなの姿は見えないのでラッキーでしたね」と明るく振り返った。

当時の動画を見ると、ボールを構えて集中するジュールさんの後ろに同じユニフォームを着た女子生徒が立っていることが分かる。アリー・ガフィさん(Ally Guffey)というこの生徒は、バスケの試合中に目の見えないジュールさんのサポート役を担っている。

「私はコートの中で杖を持つことはできないので、アリーは私の目となってくれています。アリーは私を正しい方向に導き、ボールにぶつからないようにしてくれるのです。」

ジュールさんにとってアリーさんはバスケの試合では欠かせない存在だが、普段の生活でも2人は大親友だという。アリーさんは「これまでに全盲の人に会ったことがなかったので全盲のことについて何も知りませんでしたが、それでもジュールは私に大きな信頼を寄せてくれています。これまで試行錯誤の連続でしたが、ここまでやってくることができました。これまでの2年間は同じクラスで過ごしていますよ」とジュールさんとの関係性を明かした。

今回のスポーツプログラムの指導者の1人であるネイト・ヴァンデ・グーチェさん(Nate Vande Guchte)は「ジュールはあのシュートのために何年間もかけて練習してきました。2500人の観客の前で放ったフリースローはとても感動的でしたね。ジュールやジュールの家族にとってこれ以上ない喜びでしたし、私たち全員にとっても思い出深い一日の締めくくりとなりました」とジュールさんの雄姿を称えた。

画像は『Zeeland Public Schools 2022年3月23日付Twitter「And you thought March Madness was exciting.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

見事にシュートが決まると会場に大歓声が(画像は『Zeeland Public Schools 2022年3月23日付Twitter「And you thought March Madness was exciting.」』のスクリーンショット)

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