ショーを一時中断するも再びパフォーマンスを続行。その後も演奏を一旦止めて警備員に倒れた人を助けるように求めていた。
この件についてトラヴィスは「何かが起こっていると分かる時には、いつでもショーを中断して彼らが必要な助けを得られるようにしている。今回の状況の厳しさは、想像を絶するものだった」と釈明し、ファンに向けてこう説明した。
「正直なところ、ショックで打ちのめされている。こんなことが起こるとは想像もしなかった。なんらかの情報がある人は地元自治体に連絡してほしい。これからもできる限りのことをして、皆さんに最新情報を伝えていくつもりだ。みんなを愛してるよ。」
トラヴィスは2017年に米アーカンソー州で開催したコンサート中、暴動を扇動したとして逮捕され、のちに秩序を乱す行為で有罪判決が下されたことがある。
今回のライブでトラヴィスは「救急車が来ている」と言ったもののショーを続行したため、観客からは激しい批判を浴びた。
会場にいたデヴィッド・マクギルバーさん(David McGilver、20)は米メディア『People』の取材に応じ、当時の様子をこう振り返った。
「僕の頭には、この音が今も響き渡っている。僕が地面に倒れていると音楽が止まり、トラヴィスが『みんなはここに来た意味を分かっているよな』と言った。周囲からは助けを求める叫び声が聞こえているのに、また演奏が始まったのです。」
現地時間6日に関係者が発表したタイムラインによると、警察が「大量の死傷者が出たイベント」と宣言しプロモーターにプラグを引くよう要請した後、ショーが完全に終了したのは40分後だったという。
画像は『flame 2021年3月23日付Instagram」、2021年11月6日付Instagram」』『Kylie 2021年11月5日付Instagram」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)