このように続けた。
「私がシェルターで働き始めたのは、オニックスがやってくる数週間前でした。新しいスタッフは90日間待たなければ動物たちを引き取ることができないルールがあり、私は毎日オニックスのもとを訪ねてその日が来るのを待ちました。そして日が経てば経つほどオニックスのことが好きになり、運命を感じるようになったのです。」
「シェルターにはネコに興味のある人がたくさんやってきますが、オニックスを引き取りたいという人はいませんでした。誰もオニックスがどんなに特別なネコなのかということに気付かなかったのです。私は心が痛むと同時に、『もう少ししたら私がこの子を引き取ることができる』とワクワクしたものです。」
こうして90日まであと少しというある日、シンディさんの子供たち2人とオニックスが初めて対面した。シンディさんはその日のことをこのように語っている。
「オニックスのユニークな顔を見た子供たちは満面の笑みを見せ、すぐに気に入ったようでした。特にダウン症の娘は帰宅すると、夫に『オニックスは特別なケアが必要だから、私たちの家族の一員にならなくちゃ!』と話したようです。」
「私たち家族にとって“他と違う”ということは美しいことでもあるのです。私たちにはオニックスが必要で、オニックスもありのままを愛してくれる家族が必要であることを私は確信したのです。」
こうして90日間が過ぎ、オニックスが5匹の保護ネコと1頭の犬を飼うシンディさんの自宅にやってきた。
シンディさんは新しい家族について、最後にこう述べている。
「シャイだったオニックスがやってきて数週間になりますが、我が家にきてからはよく遊び、一日中何か話をしています。オニックスは朝起きて私たちを見るととても嬉しそうで、私はそんなオニックスを見ているだけで幸せになります。外見が違うことで誰も興味を示さなかったオニックスですが、私の家族にとっては完璧なネコ。一生大切にしますよ!」
画像は『The Dodo 2021年9月25日付「Shelter Worker Sees Cat With Unique Face And Knows She Needs To Take Her Home」(CINDY HOUK)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)