サーシャさんがあくまでも一般論として「影響力のある人達は…」と語った内容に対し、「“Black Lives Matter”に関する活動が十分でないと、個人的に攻撃された」と思い込んだジェシカが激怒し、サーシャさんのキャリアを脅かす趣旨のメッセージを何度も送りつけてきたという。
表向きでは動画を投稿し、あたかも“Black Lives Matter”をサポートするかのような素振りを見せながらも、裏では「名誉毀損で訴えてやる」「まぁせいぜい頑張ることね」など黒人でシングルマザーであるサーシャさんよりも自分の方が格上だと言わんばかりのメッセージを送りつけてきたとして、サーシャさんはそのスクリーンショットまで公開している。
サーシャさんはまた、ニューヨークのセントラルパークで先月、黒人男性クリスチャン・クーパーさんから犬をリードにつなぐよう指摘されて口論になった白人女性エイミー・クーパーが「アフリカ系アメリカ人に脅されていると通報してやる」と発言した事件を例に挙げ、ジェシカの行動も白人至上主義、白人特権の最たるもの―と指摘するのだった。
こうした経緯が明るみに出たことを受けて『ABC』はジェシカの『Good Morning America』の降板を、『CTV』はジェシカが司会を務めるリアリティ番組『I Do, Redo』の放送休止を発表した。スタイリストを務めたカナダの老舗デパート「Hudson’s Bay」とブライダル専門店「Kleinfeld Canada」も「インクルーシビティ(異なる存在に対し差別することなく、誰でも受け入れること)やイクオリティ(平等)、そしてすべての人達へのリスペクト(尊敬)という企業価値観を守れていない」との理由から、今後ジェシカの起用を見合わせることを明かしている。
ジェシカはのちに自身の非を認めサーシャさんに謝罪したほか、今後は人種差別撤廃運動に向けより精力的に活動していくことなどを約束したが、的を射ていない謝罪文や表と裏のある顔には、
「どうせ形だけの謝罪でしょ」
「通り一遍すぎて、全然響いてこない」
「名誉毀損で脅すとか、人間性を疑う」
といったアンチからのコメントがジェシカのInstagramに殺到している。
ジェシカの親友メーガン妃は今月初め、母校「イマキュレート・ハート・ハイスクール」のバーチャル卒業式に参加した際、およそ6分間の祝辞のなかでジョージ・フロイドさん殺害事件やロドニー・キングさん暴行事件に言及。一向に改善の兆しが見られない人種差別について熱く語っていたばかりだが、この親友の絶体絶命の大ピンチをどのような気持ちで受け止めているのだろうか。
画像は『Jess Mulroney 2020年5月28日付Instagram「A little fashion fun.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)