海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】浴室で母親が発作 5歳男児、生後2か月の妹を抱え隣人に助けを求める(米)

サル君は妹を一旦ソファに寝かせると、台所から踏み台を持ってきてそれによじ登り、壁上部についている開閉ボタンを押して車庫を開けた。そして妹を抱きかかえて隣家のジェシカさんに助けを求めたのである。必死で助けを求めるサル君のためにジェシカさんは救急隊員を呼び、すぐにケイトリンさんの様子を見に行ったという。

ケイトリンさんはその後順調に回復し、インタビューでは「息子は私の命の恩人です。浴室でシャワーの蛇口をひねったことまでしか覚えてなくて、気が付いた時には病院のベッドの上でした。水が流れっ放しになっていたので、助けがなければ溺死してしまう可能性もあったと思います」と話している。

しかしこの出来事は、5歳のサル君にとってトラウマになってしまった。ケイトリンさんは「ママ、今日は大丈夫? また発作が起こるの? 今日ママは死んじゃうの?」と連日何度もサル君から訊ねられるという。それを聞いた隣人のジェシカさんは、同州サン・タン・バレーの消防署「Rural Metro Fire」に連絡し、サル君のために何かできないかと相談した。

そして4月14日、「Rural Metro Fire」はサル君を「勇気と素早い行動で妹と母親の命を守った」としてその行為を称え、表彰した。消防団員たちが特別に出動させた消防車にご機嫌な様子で乗り込んだサル君は、消防署からの感謝状と消防団員が普段着用しているユニフォームシャツ、パッチやヘルメット、救急救命キットなどをプレゼントしてもらったそうだ。

「Rural Metro Fire」のスポークスマン、ショーン・ジルランドさんは「サル君のケースはいい例です。このニュースをきっかけに他の親御さんにもお子さんに、緊急時の対応について『どんな時に911をするか』、『どのように911をダイヤルするか』、『もし火事などが起こった時にはどのように家の外に出るか』、『緊急時には何をしなければならないか』などを話しあってもらいたい」と述べている。

ちなみにサル君の家族は、これまで一度も緊急時についての話をしたことがなかったという。しかしながらサル君の咄嗟の機転と素早い行動が母の命を救ったことは、称賛に値するであろう。

出典:http://www.santanvalley.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

1 2