イングランド北部の町で、このほど小学校があやうく大きな火事を起こすところであった。それを免れたのは、4歳児の機転のおかげであったとして話題を呼んでいる。
イングランド北部のタイン・アンド・ウィアのゲーツヘッドにある「White Mere Community Primary School」という公立の小学校。児童数は167名、併設のプリスクールにも25名が通っている。この学校のゲイル・ハウイー校長は今、プリスクールに入学してまだ数週間というリアム・マンセル君に深く感謝している。4歳のこの坊やのおかげで火事が起きたことに気づき、早いうちに消防車の出動を要請したため被害を最小限に食い止められたのだ。
火が出たのはその学校の給食室。そこを通りかかったリアム君が、専用フィルムで食品を衛生的にコーティング保存するラミネーターという機械から煙が上がっていることに気づき、教室に急いで戻り、担任の先生に「I think our school is on fire, Miss.」と話しかけ、その状況を真剣かつ的確に伝えたという。
この子のとっさの正しい判断と迅速な報告のおかげで児童、プリスクール生、それに全職員がスムーズに避難し、給食室にもかかわらず火の手は大きくならないうちに消し止められた。ゲーツヘッド&バートレイ消防署のイアン・ウォーン署長は、4歳児がこうした緊急通報に一役買うという例はめったにないとし、メディアの取材には「機転というのは年齢には関係ないものなのですね」と話している。同署はリアム君に感謝状を授与し、消防署の人気PRグッズ“Fireman Sam”を進呈した。
※ 画像はitv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)