豪州発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【豪州発!Breaking News】「ゆで卵」調理中に火災報知機が作動! 消防車の出動経費が請求される。(豪)

豪クイーンズランド州で2年近く前のこと、ある老人ホームの火災報知機が作動したことにより消防車が出動。ボヤも何も起きなかったが、女性は出動経費として消防局から1000ドル(約8万9000円)もの金額を請求された。だが彼女は今なおその支払いに応じていない。「ゆで卵を作っていただけなのに、なぜ」と納得しないためだ。

豪クイーンズランド州ゴールドコーストの、「Runaway Bay Retirement Village」といういわゆる老人ホームに暮らすフェイ・ニールセンさん(74)は、8人の孫を持つ年金生活者。豪メディア『couriermail.com』が伝えているところによると、彼女は今、消防局が出動経費だとして送りつけてきた1000ドル(約8万9000円)もの請求書を前に、「私は絶対に支払いませんから」と怒りが煮えたぎっているという。

2012年5月のこと、エッグサラダを食べようと1つの卵をゆでることにしたフェイさん。卵と水を入れた鍋をストーブの上に置くと、それはゆっくりと煮立って来た。ところがある時、フェイさんは火災報知機のものすごい音に仰天する。ホームの人々はその音を聞いて避難に慌て、サイレンを鳴らしながら消防車までもがやって来た。“火元”はなんとフェイさんの部屋。鍋の乗ったストーブのすぐそばに報知機があり、それが湯気で作動してしまったのだ。

「何も起きていません。火事はもちろんのこと、私はこの部屋のものは何ひとつ焦がしていないわ。勝手に火災報知機が鳴って、おまけに1000ドルもの請求書が来て、こんなもの誰が支払うものですか。消防署の落ち度だと市のオンブズマンに訴えるつもりよ。」

支払いを行うよう当然ながら催促を受けているフェイさん。彼女は最近も、クイーンズランド州行政控訴裁判所で「私は60年間こうやってゆで卵を作ってきたんです。その時もいつもと同じ、煮立ったら5分で火を止めました」と陳情したという。ついに法廷で決着をつけることになったこの一件。老人ホームで入居者について最も心配されるのは怪我と火災である。入居時に示した約款、火災防止のためのシステムなどについて説明不足がなかったか、ホーム側もその裁判にはおおいに巻き込まれるに違いない。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)