「バットマン印に気を付けろ」。オーストラリアで今、若者の間にはびこっているある合成麻薬MDMAが問題となっている。ティーンがこれを服用して病院に運ばれる事故が複数発生しているもようだ。
ニュースでもたびたび登場する合成麻薬MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン 俗称:エクスタシー)。いまだにヘロインやコカインより体にマイルドだと思って使用している者も多く、この合成麻薬がジワジワとヒトの体にもたらす肝臓障害や神経障害の恐ろしさ、神経伝達物質が正しく機能しなくなることにより運動機能障害などが誘発されることを人々はもっと知るべきである。
そしてこの合成麻薬が大量に出回ることにより、確実に“粗悪な混ぜもの”が増えているのも事実。思わぬ死亡事故が起き、司法解剖ではじめてそれが発覚するということが後を絶たない。そんな中、オーストラリアでは「バットマン印の錠剤に気を付けろ」として、“Blue Batman”なる薄青色のMDMAの危険性に注目が集まっている。シドニーで先週末、パーティの最中にこれを摂取した5人のティーンエイジャーが次々と病院に運ばれたのだ。
中学生あたりからマリファナを使用する者が現れ、喫煙よりよほどドラッグが身近なものとなっている欧米で、若者がパーティやクラブに持ち込んだことがMDMA流行の始まりであった。現在日本国内で出回っているものは密輸入品であり、世界各国の犯罪シンジケートが絡み、利用者は未来ある若い世代ということから警察もその検挙と押収に全力を注いでいる。
※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)