米ノースカロライナ州で、幼い少年からの通報があまりにも冷静かつ的確であったとして、緊急指令室のオペレーターらを「素晴らしい」とうならせている。6歳の孫が祖父の命を救った話題を『Fox News』が伝えた。
対応してくれた男性オペレーターへの返事に「イエス・サー」、「ノー・サー」を添え、状況の正しい説明をしたその少年。毎月数千件を超す911番通報が入るというノースカロライナ州アマランス郡の緊急指令室に、このほど「最高のお手本です。幼い子がこのような完璧な通報をしてくれるとは!」とオペレーターを感動させるような通報があった。バーリントンの町に暮らす祖父ウィラード・サムナーさんと、当時たった2人だけで家にいたというトレバー・ファウラー君(6)。胸をつかみ苦痛に顔をゆがめながら倒れこんだサムナーさんに気付き、すぐさま電話を手にしたのであった。
「おじいちゃんが急に胸が痛くなってしまいました。」
「家には僕たち2人だけです。」
「年齢は84歳です。」
「顔色が青白くなっています。早く来て下さい。」
心臓発作を起こしていたサムナーさんはこうして病院に救急搬送され、早い処置のおかげで体調は順調に回復した。しかし、6歳にもなればどの子もトレバー君のように機転を利かせ、的確な通報をするようになるのだろうか。答えはノー。「大人ですら緊急事態に動転して支離滅裂になってしまうもの。ましてや幼い子ではとても難しいことです」とその通報に対応したオペレーターは話している。
その後、サムナーさんと母親とともに地元メディア『FOX8』のインタビューに臨んだトレバー君。そこで少年は通報の仕方を普段から学んでいたことを明らかにした。糖尿病を患っている母親のため、もしも彼女が低血糖症状に見舞われた場合はすぐに救急車を呼ぶよう練習していたというのだ。幼い子にも正しい緊急通報の方法を覚えておいてもらう、これは家族の命を守る上でとても重要なことではないだろうか。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)