海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】580円で購入した絵画、米有名芸術家の作品で最高3600万円ほどの価値があると判明(米)

ほとんどが複製、または模造されたものだったという。

しかしローレンさんは、女性が投稿した絵画の裏面の写真を見て、N・C・ワイエスが愛用していた画材メーカー「F. Weber & Company, Inc.」のルネッサンス・パネルというブランドラベルが写っていることに気づき、心が踊ったようだ。ローレンさんが女性のもとまで出向いて絵画を調べたところ、絵画の裏に貼られたもうひとつの小さなラベルには「ラモーナ(Ramona)」と書かれており、N・C・ワイエスがヘレン・ハント・ジャクソン著の小説「ラモーナ(Ramona)」の挿絵として描いた4つの作品のうちの1つと判明した。ちなみに同小説の挿絵の作品が発見されたのは今回が2つ目であり、最初に見つかった作品は2014年にサザビーズのオークションにて66万5000ドル(約9720万円)で落札されていた。

ローレンさんは「99パーセント本物」と確信し、この絵画について次のように語っている。

「小さな傷がいくつかあって確かに表面を綺麗にする必要がありますが、過去80年間、この絵画の行方を誰も知らなかったことを考えると、驚くべき良い状態にあったと言えます。」

なおこの絵画について、大手オークションハウス「ボナムスオークション」では、今月19日に開催されるオークションに出品された場合、15万ドル(約2200万円)から25万ドル(約3660万円)で落札されると予想している。

ローレンさんによると、絵画の所有者である女性と夫はさほど裕福な暮らしをしておらず、彼女は「もし期待通りの価格で売却できたら、この絵画は夫妻の人生を大きく変えることになるでしょう」と話している。

芸術家の作品は時に驚くほどの価値を生むことがあるが、現代美術家の奈良美智氏が2009年2月26日にニューヨークのバーの壁に落書きした絵が、2019年10月に数億円の価値があることが判明し、大きな話題になっていた。

画像は『Smithsonian Magazine 2023年8月31日付「A Lost N.C. Wyeth, Bought for $4, Could Sell for $250,000」(Bonhams Skinner)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

この絵画が今月19日に開催されるオークションに出品された場合、15万ドル(約2200万円)から25万ドル(約3660万円)で落札される可能性があるという(画像は『Smithsonian Magazine 2023年8月31日付「A Lost N.C. Wyeth, Bought for $4, Could Sell for $250,000」(Bonhams Skinner)』のスクリーンショット)

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