一晩中水に浸かって助けを待っていたことになる。救出後すぐに近くの動物病院「Veterinary Health Centre」に連れて行かれ、温かい部屋で体を温めたり乾かしたりと必要な処置を受けた。
犬は無事に回復したもののひたすらクレート(移動の際などに使う犬用のケース)に入りたがり、その様子にキムさんは「この犬は不安を抱えているのだと思います」と心を痛めた。犬にはマイクロチップが埋め込まれていたが、そこにはブリーダーの情報だけで飼い主の名前は登録されていなかった。
この犬を保護した英国動物虐待防止協会「The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals(RSPCA)」の動物救助担当であるケリー・ニックスさん(Kelly Nix)は「今回の件はペットにマイクロチップを装着し、その情報を更新することの重要性を示しています」と明かしており、意図的に水の中に繋がれていた可能性もあるとコメントしている。わざわざ水に浸かるようにリードを繋ぐなど信じられない行動だが、過去には重石に繋がれた犬が川に捨てられていたという目を疑うニュースも話題になっていた。
今回の犬の救出劇には、「飼えないなら飼わなきゃいいのに」「犬は捨てられたことを理解できないんだよ」「こんなことをする人間がいるなんて信じられない」など飼い主に対する批判の声が相次いだ。
当初は同地域でジャーマン・シェパードの行方不明届は出ていなかったのだが、のちに飼い主が現れた。飼い主の詳細は明らかになっていないが引き渡しの際には警察が介入し、飼い主に動物虐待などの問題がないことを確認したという。
画像は『LancsLive 2022年3月25日付「Dog clings to bank of Lytham lake after being stuck in water overnight」』『Blackpool Gazette 2022年3月25日付「Terrified German Shepherd saved after spending night trapped in Fairhaven Lake」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)