このほどメキシコで大規模な洪水被害により街に水が溢れ、逃げ遅れた1匹の野良犬が水に浸かったまま立ち往生してしまった。涙目で怯えた様子の犬が海軍により救出されるシーンを捉えた動画に、多くの人が胸を打たれたようだ。後にこの犬は海軍の一員として迎えられたことを『Mexico News Daily』などが伝えている。
メキシコのタバスコ州ビヤエルモサ市は今月14日、洪水により多くの人が避難を強いられた。逃げ遅れた人がいないかメキシコ海軍がボートで見回りをしていると、1匹のラブラドール・レトリバーが建物の隅で動けずにいるところを発見した。
隊員が撮影した救出シーンには、前足を近くの手すりにかけている犬が映っており、身体の半分ほどまで水に浸かったまま不安げな表情でボートにいる隊員を見つめていた。隊員が「良い子だね。こちらへおいで」と優しく声をかけて頭をなでると、目を細めて安心した表情を見せた。その後、犬が前足をボートの縁にかけると隊員が引き上げて無事に救助された。身体を震わせて水を払うと、嬉しそうに尻尾を振っている様子が確認できる。
この動画を元プロバスケットボール選手のレックス・チャップマンさん(Rex Chapman)が今月16日、「現在メキシコは激しい洪水に襲われています。建物の隅で寒い中取り残されて怯える犬を、この人たちが発見してくれました。彼らはヒーローだ」と記してTwitterに投稿した。
するとユーザーから、