昨年1月、イギリスで心無い飼い主により重石をつけられて川に投げ込まれた犬がいた。犬は運よく通行人に発見され救助されたものの、かなりの衰弱に加え飼い主に与えられた苦痛により心に大きな傷を負っていたようだ。それから1年3か月が経ち、犬は新しい飼い主の元で幸せな生活を送っているという。『People.com』『Daily Star』などが伝えている。
英ノッティンガムを流れるトレント川で昨年の1月6日午前8時45分頃、川の近くを歩いていたジェーン・ハーパーさん(Jane Harper)が1頭の犬を救助した。ジェーンさんは当時、友人から「川の中に犬の頭が見える」と言われ、その方向を見ると川の水面から頭を出した犬がいた。
ジェーンさんは1月の寒さにもかかわらず川に飛び込み、犬を引き上げようとした。しかしなかなか引き上げることができず怪訝に思ったジェーンさんはその直後、犬の後脚に重石がつけられていることに気付いた。犬は岩の入ったキャリーバッグに繋がれたまま何者かに川に投げ込まれたようだ。
何とか犬を川から引き上げたジェーンさんは、すぐに獣医のもとへ連れて行ったそうだ。すると犬にマイクロチップが埋め込まれていることが分かり、“ベラ(Bella)”という名前で11歳の雌のベルジアン・シェパードということが判明した。
ベラは冷たい川に首まで浸かった状態で長いこといたためか、かなり衰弱していた。だが少しずつ餌を食べるようになり、徐々に回復していった。後にベラは「英国王立動物虐待防止協会・ラドクリフ動物センター(RSPCA Radcliffe Animal Centre)」で世話されることになった。
その後、マイクロチップの情報からベラの飼い主で当時31歳のシャーリーン・ラサム(Charlene Latham)を突き止め、