ウクライナ・キエフの警察の発表によれば、育児放棄ほかの罪で逮捕・起訴されたのはウラジスラヴァ・ポドチャプコという20歳の母親。有罪判決が下った場合は最高で懲役8年の実刑判決が言い渡される可能性があるという。
3歳のアンナちゃん、2歳のダニール君を自宅アパートに残したまま交際している男性とのクリスマス旅行に出かけたウラジスラヴァ。その6日後、近隣住民から「子供たちがずっと泣いている」との通報を受けて警察官が自宅を訪ねると、ダニール君はすでに死亡し、アンナちゃんは脱水症状と栄養失調で極度に衰弱していた。アンナちゃんは病院で治療を受け、なんとか回復に向かっているという。
子供たちに一切の飲食物を用意せずに外出したウラジスラヴァ。9日後に帰宅して逮捕されると反省の色を見せたが、取り調べに対しては「放置することで子供が死ぬとは思わなかった」と話し、殺意を否認した。子供と笑顔で撮影したハッピーな写真を多数アップしていたウラジスラヴァのFacebookのページには今、「あなたも同じ苦しみを味わって死ぬとよい」「幼い子供から目を離すことは5分間ですら危険」といった批判のコメントが殺到している。
この件に関し、ウクライナでこども人権擁護団体の代表を務めるニコライ・クレーバさんは「キエフのソーシャル・サービスの責任も追及すべき」と主張する。ウラジスラヴァがそれまで世話になっていた託児所からダニール君やアンナちゃんを家に連れ戻した時に、しっかりとしたフォローアップを行うべきであったとしている。
出典:http://www.express.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)