海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】バリ島のリゾートホテルで屋外斜行エレベーターが渓谷に落下、乗客5人が死亡<動画あり>

同ホテルは一時閉鎖された。

事故現場を調査したウブド警察のマデ・ウダー署長(Made Uder)は、現地時間4日の記者会見で次のように述べている。

「それなりの重量がかかったことにより、鋼鉄製のワイヤロープがエレベーターを上昇させるのに十分な強度がなかったようです。安全クサビ、またはブレーキが正常に機能しなかったためにエレベーターは高速で下に滑り落ちて、その結果5人の命が失われてしまったのです。」

またバリの副知事で、バリ島のホテル・レストラン協会の会長でもあるコック・エース氏(Cok Ace)も現場を確認して、切断された鋼鉄製のワイヤロープを目の当たりにするとともに、同ホテルの安全に関する書類を確認したという。さらにエース氏はこのように述べている。

「こんなことが起きたのは初めてで、書類をざっと確認したところ、エレベーターの動作確認や安全に関して問題はなく、使用許可が出ていました。」

「同ホテルのコンサルタント業務担当者の話では、2022年11月の定期検査では問題がなかったということですが、それからまだ8か月しか経っていないにもかかわらず、こんなことが起きているので当然、これも調査すべき事項となるでしょう。」

5人の命を奪ってしまった「アユテラ・リゾート」の屋外にある斜行エレベーター(画像は『New York Post 2023年9月6日付「Elevator at Instagram-famous luxury Bali resort plummets into ravine, killing five」(Ayuterra Resort)』のスクリーンショット)

インドネシアのテレビニュースチャンネル『CNN Indonesia』によると、アユテラ・リゾートのオーナーであるリンガワティ・ウトモ氏(Linggawati Utomo)は、亡くなった5人の葬儀にかかる費用と遺族を支援するための補償として、犠牲者1人に対して4500万ルピア(約43万3200円)をホテル側から提供したという。

警察では現在、オーナーであるウトモ氏を含む経営陣や事故を知る従業員、エレベーターの技術者ら11人に調書を取り、引き続き捜査を続けている。また警察の捜査手続きが完了するまで、同ホテルは閉鎖されたままになるそうだ。

エレベーターによる事故は世界中で後を絶たないが、中国では先月26日にマンションのエレベーターが突然落下して乗っていた3人が病院に搬送される事故が発生した。監視カメラの映像には、乗客3人が宙に浮いて床に叩きつけられる様子が捉えられていた。

画像は『New York Post 2023年9月6日付「Elevator at Instagram-famous luxury Bali resort plummets into ravine, killing five」(Viral Press)(Ayuterra Resort)(Ayuterra Resort/Instagram)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

事故が起きたエレベーターのかご。かごの重さを支えきれず、鋼鉄製のワイヤロープが切断してしまい、乗っていた5人のホテル従業員が犠牲に(画像は『New York Post 2023年9月6日付「Elevator at Instagram-famous luxury Bali resort plummets into ravine, killing five」(Ayuterra Resort/Instagram)』のスクリーンショット)

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