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writer : h-r

【海外発!Breaking News】ピザチェーン店が「死後に支払い可能」な新サービスを発表(ニュージーランド)

「私たちのようなファストフード店がご馳走扱いされて、人々がBNPLを選択しなければならない事態は、あまりにも度を越している」と話した。

ニュージーランドでは、今年4月の食品価格が2022年と比較して12.5%上昇した。消費者の保護と情報提供のために幅広い活動を行う組織『Consumer NZ』によると、ニュージーランド人の25%強がBNPLのアカウントを所有しており、BNPLユーザーの25%が食料品や請求書、燃料などの必需品に対して借金を重ねているという。

ビジネスや政治経済に関する情報を発信する豪ニュースサイト『BusinessDesk』の編集者であるフランシス・クック氏(Frances Cook)によると、BNPLのサービスは経済的に困窮している人々の利用が多いそうだ。クック氏は「家族を養うのに苦労している人々が食料品を購入するためにBNPLを利用する姿は、本当に悲しい時代の表れです」と述べている。

しかし金利がなく手軽に利用できるBNPLには、支払いが滞った場合に莫大な手数料が発生する。クック氏は、延滞料についての情報が利用者に十分に周知されていないことを危惧しており、「ニュージーランドではBNPLサービスに対する規制がほとんどない奇妙な状況にある」と批判した。

ところでHell Pizzaが奇抜な企画を打ち出したのは、今回が初めてではない。2014年のイースター休暇中には、イースターのシンボルである「ウサギ」の皮を550枚使用した巨大看板でウサギの肉を使った「ウサギピザ」を宣伝し、「気持ちが悪い」「悪趣味だ」など批判の声が殺到した。

Hell Pizzaでは、今回の新サービスをFacebookでも公表したが、ユーザーからは「悪魔に魂を売り渡すようなものだ」、「最近の生活費は本当に手に負えなくなっている!」、「遺言書があることを前提にしているが、ほとんどの人はそれを書いていないでしょうし、お金を払って書いてもらわなければならないなど事務的なことが大変でしょう」といったコメントがあがっている。

画像は『Hell Pizza 2023年5月29日付Facebook「We’re trialling a new form of payment…」、2014年4月11日付Facebook「A note on our billboard.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

ell Pizzaが2014年、ウサギの皮を550枚使用して「ウサギピザ」を宣伝した巨大看板。「気持ちが悪い」「悪趣味だ」など批判の声が殺到していた(画像は『Hell Pizza 2014年4月11日付Facebook「A note on our billboard.」』のスクリーンショット)

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