首の後ろから9キロの腫瘍がぶら下がっていたドイツの30歳の女性が、アメリカで“人生を変える”手術を受けた。手術のビフォーアフターは米リアリティチャンネル『TLC』の新シリーズ「テイク・マイ・チューモア(Take My Tumor・私の腫瘍を取って)」で公開され、視聴者からは様々な声が寄せられた。英ニュースメディア『UNILAD』などが詳細を伝えた。
ドイツ、ゲッピンゲンで暮らすアレクサンドラさん(Alexandra、30)は、約3000人に1人の割合で発症すると言われる遺伝性の難病「神経線維腫症I型(NF1)」を患っている。
アレクサンドラさんが最初に腫瘍に気付いたのはまだ小学生の頃で、首の後ろにヘーゼルナッツほどのしこりができたという。ところが15歳になると腫瘍はグレープフルーツ大になり、20年以上をかけてまるでマントをぶら下げているかのように成長。先端は二股に分かれ、ついには太腿あたりまで垂れ下がり、重さは体重の20%を占めるまでになった。
幸いなことに腫瘍は良性だったが、それまで診察を受けた6人の医師は皆、「腫瘍には太い静脈があり、切除すれば失血死の可能性がある。腫瘍が脊髄に付着している場合、切除手術によって体が麻痺するかもしれない」と指摘し、リスクが高い手術を避けたという。
希望を失ったアレクサンドラさんはその後、手術をせずに生きる道を見出そうと努力した。しかし腫瘍は重く繊細で、普通の生活をすることは難しかった。
アレクサンドラさんは「腫瘍は肩ではなく、首から下がっているでしょう。だから喉が圧迫されて呼吸困難になったこともあったわ」と明かし、