トカゲは「イタリアン・ウォール・トカゲ（Italian wall lizard）」であることが分かった。そして夫妻はトカゲの里親が見つかることを願って、ブライトンのRSPCA（The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals、英国王立動物虐待防止協会）爬虫類レスキューセンターに連れて行ったという。

同センターの責任者は、このトカゲについて次のように語っている。

「今のところトカゲは元気にしています。しかしこのような種類のトカゲが飼育されることはほとんどなく、研究も進んでいないためかなり不可解な生物です。熱帯種の爬虫類と違い、ヨーロッパの多くの爬虫類はこの時期になると冬眠に似たような状態になります。そのため冷蔵庫の中で9日間も生き延びることができたのだと思います。今後はボランティアの1人が検疫を終えたトカゲを引き取る予定です。人工飼育されることは不運ではありますが、可能な限り生息環境に近い自然な場所で飼われるため最高の生活を送ることができるでしょう。」

なおこの件についてリドル社はジェームスさん夫妻に謝罪しており、広報担当者はこのように述べた。

「1月8日にお客様からカスタマーサービスチームにご連絡をいただき、このような事態を知り大変申し訳なく思っています。この問題については現在、品質保証部門が調査中です。私たちはサプライヤーと密接に協力することでお客様に可能な限り最高品質の商品を提供しています。しかし期待に沿うような高水準の商品をお届けできず、非常に残念です。」

画像は『The Sun　2023年1月12日付「LIDL SURPRISE I screamed when I spotted something moving inside my bag of Lidl spinach」（Credit: Kennedy News）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　上川華子）