センサーに指紋や手のひらの静脈をかざして読み取る生体認証技術。それを悪用して銀行から金を引き出そうと母親を殺害し、片手を切り落とした男が今月20日、逮捕された。ブラジルのニュースメディア『G1』などが伝えた。
ブラジル北東部バイーア州サルヴァドールで20日、サンドラ・マリア・ドス・サントス・カルバーロさん(Sandra Maria dos Santos Carvalho、58)が自宅裏庭で死亡しているのが発見された。
遺体には首に数か所の刺し傷があったほか片手が切断されており、発見から間もなく息子のホセ・ナタン・カルバーロ(Jose Natan Carvalho、21)が母親を殺害した容疑で逮捕された。
22日、裁判所で行われたヒアリングでホセは「母の首をナイフで切りつけ、銀行口座にアクセスするために片手を切断した」と殺害を認め、その理由について次のように述べた。
「母は以前、自分に対して黒魔術の儀式を行った。罪を犯したのは母のこの行為に対して復讐するためで、母に黒魔術の儀式を行っている最中だった。」
実はホセは逮捕前、いとこの家にやって来て「旅に出なければならない」と金の無心をしたそうで、いとこがサンドラさんのことを尋ねると口を濁したという。
不審に思ったいとこはその後、