海外発!Breaking News

writer : hanako

【海外発!Breaking News】予定日より16週早く海外旅行先で出産した女性、400万円超の寄付が集まり無事に帰国(英)

予定日より16週早く体重750グラムで生まれたことから、そこから車で1時間ほど離れた別の病院に搬送された。

その後、ヤンさんは8歳と3歳の子供たちを連れて一旦イギリスの自宅へと戻ったが、ベサニーさんは現地に残り、毎日1時間の面会のためにモリーちゃんの入院先に通ったそうだ。

夫妻は帰国の準備を進めていたが、渡航に必要な書類がなかなか揃わなかったため、モリーちゃんは一日860ポンド(約14万2000円)かかるNICU(新生児集中治療室)で治療を受けることを余儀なくされたという。

「加入している保険は娘を連れて帰る費用をカバーしておらず、数か月間キプロスに滞在しなければならない可能性もありました。しかもその保険では、娘の入院費もカバーできないと知らされ、1泊1000ポンド(約16万5000円)の見積もりを出されていたんです。」

そのように明かしたヤンさん夫妻は、モリーちゃんの医療費を集めるためクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で募金ページを立ち上げたところ、26748ポンド(約441万円)の寄付金が集まった。

そして7月19日、慈善団体「Lucy Air Ambulance for Children」の協力のもとモリーちゃんは保育器に入ったまま、ついにイギリスへと帰国することができた。彼女は現在、プリマスのデリフォード病院に入院中だという。

突然の出産から約1か月が経ち、無事に愛娘を帰国させることができたヤンさんはその胸のうちをこう語っている。

「何を考え、どうすればいいのか分かりませんでした。すべてが夢のようでしたが、今となっては良い夢だと思えます。モリーはこれから先も困難が続き、合併症も増えるかもしれません。でも娘が今ここにいるということに心底ほっとしています。」

一方のべサニーさんは「Lucy Air Ambulance for Childrenのことを教えてくれた友人には本当に感謝しています。言葉にするだけでは感謝しきれないので、今後はチャリティーに協力して恩返しをしたいです。モリーは生まれた時からマダムで、たくさんのお金がかかります。いつかキプロスに行って生まれた場所を見せるつもりですが、しばらくの間は英国で過ごすことにします」と述べている。

なおモリーちゃんの帰国費用のうち10000ポンド(約165万円)はまだ支払っていないそうで、夫妻は引き続き寄付の協力を呼びかけている。

画像は『Liverpool Echo 2022年7月18日付「Mum can’t come home after giving birth on holiday in Cyprus」(Image: Bethany Cleathero / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

予定日よりも16週早く誕生したモリーちゃん(画像は『Liverpool Echo 2022年7月18日付「Mum can’t come home after giving birth on holiday in Cyprus」(Image: Bethany Cleathero / SWNS)』のスクリーンショット)

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