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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】立ち退きを拒否し続けた女性、家の周りに巨大ショッピングモールが建つ(米)<動画あり>

立ち退き要求を拒否するというストーリーから「エディスさんの話がモデルになっているのでは?」という噂が飛び交った。しかし映画の制作が始まったのは2004年で、エディスさんが立ち退き拒否をした時よりも前のことだった。だがあまりにストーリーが類似していたため、映画制作陣はエディスさんの家の屋根に風船を取り付けて映画に登場する家にソックリの写真を撮って宣伝していたそうだ。

当時84歳という年齢で1億円以上のお金を貰えれば、その後は不自由なく暮らしていけるはずだ。大金を前にしても揺るがないエディスさんの強い意思は当時大きな話題を呼んだ。多くの人は「お金持ちの思考に対する反対姿勢を見せているのでは?」と推測したが、エディスさんは「ショッピングモールの開発自体には反対しないが、引っ越しのストレスを避けたい」と立ち退きを拒否したシンプルな理由を明かしていた。

1億円以上を提示されてもエディスさんの意思は揺るがなかった(画像は『LADbible 2022年3月14日付「Elderly Woman, 84, Forced Mall To Build Around House After Turning Down Million Dollar Offer」(Credit: Fox)』のスクリーンショット)

この理由をエディスさんから聞き出したのは、当時ショッピングモール開発の建設管理者としてエディスさんに立ち退きの交渉を持ちかけていたバリー・マーティンさん(Barry Martin)だった。エディスさんは何度も立ち退きを要求するバリーさんを敵視しているかと思われたがそんなことはなく、むしろ交渉がきっかけで友人関係を築いていった。バリーさんはエディスさんを病院へ連れて行ったり、洗濯など日常生活を手伝うなどとても親しくしており、エディスさんが亡くなった2008年にはバリーさんへこの家を引き継いでもらうように意志を残したほどだった。

信頼関係を築いたエディスさんの家を守っていきたいと考えていたバリーさんだったが、経済的に生活が苦しくなりこの家を売りに出すことになった。しかしそれを見越していたのか、エディスさんは亡くなる前に家を売ってもいいとバリーさんに伝えていたという。「『ちゃんと良い値がつくまで我慢しなさい』と言われていたんだ」と明かしたバリーさんは、その家を31万ドル(約3700万円)で売却することができたそうだ。

立ち退きを拒否したエディスさんについてはこれまでも度々話題になっており、「長年住んで思い出に溢れた家なんだからあたりまえだよ」「エディスさんの家なのだから、なんの問題もない」「お金が全てではないよね」「開発業者たちに屈しなかったエディスさんは素晴らしい」「車なしで何でも用事が済むなんて最高じゃん!」などといった声が多数届いていた。

ちなみに現在もエディスさんの家はそのまま残っており、Googleマップのストリートビューで「1438 NW 46th St, Seattle, WA 98107」と検索すればその建物を確認できる。

画像は『LADbible 2022年3月14日付「Elderly Woman, 84, Forced Mall To Build Around House After Turning Down Million Dollar Offer」(Credit: Fox)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

1952年からこの家に住んでいたエディスさん(画像は『LADbible 2022年3月14日付「Elderly Woman, 84, Forced Mall To Build Around House After Turning Down Million Dollar Offer」(Credit: Fox)』のスクリーンショット)

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