ブラジルで今年3月、卵膜と羊水に包まれた“被膜児”が誕生した。子宮から出た赤ちゃんは通常、まず産声を上げるものだが、被膜児の場合は卵膜が破られない限り、元気な泣き声を上げることはない。珍しく、神秘的な被膜児誕生の瞬間を、ブラジルのネットメディア『G1』などが当時の映像とともに伝えた。
ブラジルのゴイアス州アナポリスにある産科病院で3月24日、カティア・スーザさん(Katia Sousa)がギリェルメ・アーク君(Guilherme Auak)を帝王切開で出産した。
ギリェルメ君は約8万分の1の確率で誕生すると言われる“被膜児”で、当時の動画では、彼が卵型の卵膜に包まれ、羊水の中で身体を丸めて眠っているように見て取れる。
珍しい被膜児の誕生にスタッフは驚きの声をあげており、卵膜の上から手や身体に触れているが、ギリェルメ君は顔を歪め、嫌がっているようにも見える。
医師はその後、手指を使って卵膜を破り、ギリェルメ君の腹部をくすぐって刺激。するとギリェルメ君は身体を反らして反応し、目を覚ました様子であった。
そうして卵膜が破られてから約10秒後、ギリェルメ君はやっと赤ちゃんらしい産声を上げ、