卵膜と羊水に包まれた“被膜児”は、日本では幸帽児(こうぼうじ)とも呼ばれ、幸運の象徴と考えられている。そんな縁起のいい赤ちゃんの誕生の瞬間が今月1日、ブラジルで撮影され「神秘的で美しい」と話題となっている。ブラジルのネットメディア『G1』などが伝えた。
ブラジル北東部サルヴァドール市に住むジャクリーン・メロ・オリヴェイラさん(Jacqueline Melo Oliveira、43)は1日、同市にある私立「ポルトゲス病院(Hospital Portuges)」で双子の男児を出産した。
最初に誕生したのはラファエル君(Rafael)で、体重2255グラム、身長49センチだった。そしてその1分後に誕生したのがベルナルド君(Bernardo)で、体重3500グラム、身長45センチと兄よりも1キロ以上重かったうえ、破水せず卵膜に包まれた“被膜児”だったことから医師らを驚愕させた。
当時の出産の様子は、サルヴァドール市で赤ちゃん誕生の瞬間を撮影して9年になるという写真家レナータ・カサーリさん(Renata Casali)が捉えており、ベルナルド君が体を丸めて卵膜の中に収まっている様子や、苦虫を噛み潰したような表情、黒い髪などがはっきりと写し出されていた。またお腹から出てきた瞬間のベルナルド君は、まるで黄みを帯びた卵型のカプセルに入っているようで、神秘的な美しささえ漂っていた。
被膜児の誕生は8万人に1人の確率だと言われており、