海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】中国元高官を告発し消息不明のテニス選手、国営メディアが最新写真を公開も物議を醸す

大坂なおみ選手やセリーナ・ウィリアムズ選手などトッププレイヤーらがSNSでハッシュタグ「#whereispengshuai(彭帥はどこに)」を付けて「彭さんの安否を確認するために調査を求める」といった声をあげている。

またWTA(女子テニス協会)の最高経営責任者であるスティーブ・サイモン氏(Steve Simon)は、今月14日の声明のなかで次のように述べた。

「中国の元高官による性的暴行があったという彼女の告発は、深刻な問題として取り組まなければならない。全ての社会において、彼女が主張したような行為はそのまま容認されることもやり過ごされることも許されるべきではない。きちんと調査されるべきだ。」

18日には中国国営メディア放送局の中国環球電視台(CGTN)が「中国のテニス界のスター、彭帥がWTAのCEOに電子メールを送りました」とTwitterに投稿し、彭さんの自筆だとされる電子メールのスクリーンショットを公開した。電子メールの一部には「現在自宅で休養を取っており何の問題もない」とし、「告発の内容は真実ではない」と綴られていたという。

しかしサイモン氏は、この電子メールに対して「我々が受け取ったメールは実際に彼女が書いたものとは信じがたい」と疑念を払拭できないでいるようだ。またこの事態をうけて19日、国際連合までもが彭さんの所在確認を中国側に求める事態となった。

ところが翌20日、中国国営メディアのジャーナリストが最近の彭さんだとする写真をTwitterに投稿し物議を醸した。投稿には「彭帥さんが最近、WeChatに3枚の写真とともに『良い週末を』と投稿しました。彼女の友人が(WeChatで)やり取りした際の3枚の画像をシェアしてくれました」と記されている。

写真には、自宅と思われる部屋でTシャツといったラフな格好で猫と遊んだりする彭さんの姿があった。しかしこの投稿を見た人たちから「北京は今とっても寒いの。たとえ暖房があっても、こんな服装(Tシャツ)は無理よ」「この写真は前のものかもしれないし、実際にライブ動画を配信する必要があるんじゃない」とこの写真が彭さんの安否が確認できるものではないと主張する声が届いた。

なおWTAのサイモン氏は、彭さんの問題について納得のいく説明がない限り中国市場からの事業撤退も辞さない構えのようだ。

画像は『Shen Shiwei沈诗伟 2021年11月20日付Twitter「Peng Shuai’s WeChat moments just posted three latest photos and said “Happy weekend”.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

「なぜ中国国営メディアが画像を投稿?」疑問の声も(画像は『Shen Shiwei沈诗伟 2021年11月20日付Twitter「Peng Shuai’s WeChat moments just posted three latest photos and said “Happy weekend”.」』のスクリーンショット)

1 2