エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】マツコ「ドラマにするべき!」小説みたいな実話に興奮も、さんまとのトークで思わぬ展開に

やがて弁護士で法律評論家の堀井亜生さんが「夫の愛人の会社に就職しちゃった妻が怖い」というエピソードを紹介した。夫の不倫を知った妻が浮気相手の愛人に慰謝料を請求するでもなく、夫に「別れて!」と怒るわけでもなく、しれっと愛人の会社に就職したという。

愛人には自分の正体を知らせず、大きくはない会社なので斜め前くらいのデスクで一緒に仕事をしながら同僚としてそこそこ仲良くなる。妻は愛人に面と向かって浮気のことを話す度胸はなく、裏でお局様に「〇〇さん不倫してますよ」と話して噂を立てるのが目的だ。それを聞いてさんまが「現実でこれやから、ドラマがおもろないはずや」と唸れば、マツコは「そんな脚本思い浮かばないわよ」「おもしろい! ドラマにするべき!」と提案していた。

最後に紹介されたのは、またしても小川泰平さんによる「年末の変死事件」のエピソードだ。こればかりは、元警察官の彼でなければ経験できないものだろう。

ある年末に変死事件があり、現場に向かうとメゾネットタイプの一般住宅で階段の下から7番目の柱に30代の女性がヒモをくくって首をつっていた。その場は特に不審なこともなく変死事件として処理された。その後しばらくしてまた変死事件があり、駆けつけた小川さんは「あれ、この家は来たことがある」とピンときた。そのような事件は数あるので、どれがどれだか覚えていることはなかなかない。

すると以前の変死事件と同じ場所で同じ階段の7番目の柱にヒモがつないであり、30代の男性が首をつっていた。小川さんは報告する図面を書くのに前の事件で書いた図面を応用しようと考えて見たところ、「全く同じ日でぴったり1年前、死亡推定時刻もほぼ同じ夜11時半頃だった」という。

トークバラエティ番組とは思えぬホラーのような展開にスタジオの空気が凍り付くなか、小川さんはさらに「先に亡くなった女性は男性との異性を巡るトラブルが原因で自殺したが、1年後に亡くなった男性は自殺した原因が分からない」「しかし、気になるので1年前の事件に関する写真を見ていたら、女性の部屋にトラブルを起こして別れた男性の写真があった。それが自殺した男性と本当に似ており、我々警察の間では彼女が呼んだのではないかと言われている」との趣旨を続けた。

このたびそのエピソードを明かすこととなり、「実は昨日の夜、夢で2回見ました。今でもその顔をちゃんと覚えている」という小川さん。周囲が怖がるなか、さんまは「それは、どこの球団の方なんですか?」と返して大ウケしたのである。恐怖の空気から一転、スタジオは笑いに包まれたものの、マツコだけは「そうなの…」と胸に手を当てて戸惑う振りをしていた。

「元カレのカードで勝手に現金を引き出す女性が怖い」エピソードから「妻が夫の浮気相の会社に就職して復讐するのが怖い」、さらに「年末の変死事件が怖い」といった “事実は小説より奇なり”を思わせるトークでさえ絶妙につなげて笑いにしてしまうさんま。それをナイスアシストするマツコ。まさにトークの妙と言える展開だった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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