海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】空港でセラピー犬・ピットブルに噛まれた女児、母親が飼い主や航空会社を訴える(米)

そこにはピットブルがセラピー犬であることが記されていたという。しかしミルナさんは今回、ミッシェルさんとアラスカ航空、空港運営局「Port of Portland(ポート・オブ・ポートランド)」に対して110万ドル(約1億2,200万円)の損害賠償を求める訴訟を行い、次のように主張した。

「娘は目や瞼、涙管や唇、および顔の骨や神経、筋肉、筋膜、軟部組織に怪我をしただけでなく、精神的トラウマを与えられた。娘の顔には永久的な傷が残り、複雑な顔面裂傷と損傷した涙管の修復手術に医療費がかかり、またこの先も医療費は発生する。飼い主は犬が攻撃的な行動を示すことや時に敵意をみせることがあるために、一般の人々には害を及ぼすリスクがあることを知っているべきだった。また、犬はきちんと訓練を受けた犬ではなかったにもかかわらず、アラスカ航空は飼い主にこの犬をクレートやキャリーバッグなどに入れずにゲートまで行くことを許可し、娘を守ることを怠った。」

アラスカ航空はこの件に対してコメントを拒否したが、サイト上には「訓練された介助ペットやセラピーペットの搭乗を歓迎する」とあるほか、「セラピーペットに関してはキャリーバッグに入れて旅をしなければならないという規則はないが、飼い主がリードに繋ぎコントロールすることが必要」という記述がある。

一方、空港運営局のPort of Portlandのスポークスパーソン、カーマ・シモンズさんは、この件について特定なコメントを差し控えるとしたうえで、次のように話している。

「当時の空港の規則は、介助犬や警察犬を例外としてクレートやキャリーバッグなどの安全な容器に動物を入れることを義務付けられていました。このピットブルは、介助犬ではありませんでした。ゲートに行く前に職員が犬のことを飼い主に質問したかは不明であり、もし質問したとしても訓練されたセラピー犬なのかどうかということについて、飼い主が何と答えたのかは不明です。ただ当局では、犬と一緒に旅をする乗客にはその犬がきちんと訓練されている犬かどうか、もし訓練された犬ならばどんな役割をするのかなど質問します。それについて乗客は答える必要があり、こちらはそれを受け入れるよう求められます。当局では、訓練された介助犬とセラピー犬についての区別をしており、セラピー犬については空港を行き来する間はキャリーバッグに入れなければならない決まりがあります。ですが、犬が大型犬でバッグに入らないとなれば、飼い主から3フィート(約91cm)以内の距離のリードに繋いでおかねばなりません。」

このニュースを知った人からは、「こういうトラウマは一生引きずるからね。訴訟、勝てるといいけれど」「ピットブルなんかをセラピー犬にしている飼い主が理解できない」「全てのピットブルが攻撃的な性格とはいえないと思う」「でもそれは飼い主に対してだけでしょう。実際に女児を襲ってるじゃないの」「この場合、航空会社ではなく飼い主を訴えるのが筋では?」「キャリーバッグに入れなかった飼い主に全面的責任がある」「これだけの怪我をさせた飼い主は起訴されて然るべきだろう」「なんでもかんでもセラピーアニマルと称して一緒に機内に搭乗しようとする人にはウンザリ!」といった声があがっている。

画像は『oregonlive.com 2019年2月26日付「‘Emotional support animal’ mauls 5-year-old girl at Portland airport, $1.1 million lawsuit says」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

顔の再建手術を要するほどの傷を負ったガブリエラちゃん(画像は『oregonlive.com 2019年2月26日付「‘Emotional support animal’ mauls 5-year-old girl at Portland airport, $1.1 million lawsuit says」』のスクリーンショット)

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