アメリカでクジャクやハムスターがセラピーアニマルとして飛行機の搭乗を拒否され物議を醸していたが、今度は飼い主と一緒に飛行機に乗り込んだ犬が少女に噛みついていたことが明らかになった。『FOX 10 Phoenix』『Dallas News』などが伝えている。
今月21日、米アリゾナ州フェニックスからオレゴン州ポートランドに向けて離陸準備に入っていたサウスウエスト航空1904便の機内で、6歳~7歳ほどの女の子が先に搭乗していたセラピー犬(一部報道では盲導犬とも)に噛まれるという事故が起きた。
犬は機内最前列で飼い主に寄り添って座っていたが、女の子が近づいてきたためにその額に噛みついたと見られている。女の子は突然の出来事に驚いて泣き叫び、医療補助員によって手当を受けた。
目撃者によると、女の子は軽傷だったことから飛行機は20分遅れで出発したが、この犬と飼い主は降機して他の便に乗り換えたということだ。
サウスウエスト航空のスポークスマンは、飼い主が女の子対して犬に近づかないように警告していたことを明かしている。セラピー犬はきちんと訓練された盲導犬などと違って、乗客は“なぜ一緒に搭乗が必要なのか”を証明する医師らからの診断書の提出を求められる。ここ数年でセラピーアニマルの搭乗数が増加し、それに伴う問題が相次いだことから、同航空会社でも規定の見直しをしていた最中の事故だった。
なおデルタ航空は先月、セラピーアニマルの規定をより厳格にするとして、動物を搭乗させる場合は少なくとも48時間前に獣医による必要書類の提出を義務付けることを発表した。しかし障がい者をサポートする動物に対してもこの規定対象となったことから、