海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】「結婚持参金をよこせ」 8年間虐待の末、妻の鼻を切り落とした男(印)

インド北部のウッタル・プラデーシュ州に暮らすカムリーシュさん(25)は、8年前にサンジ-ヴ・ラートール(Sanjeev Rathore、27)という男と結婚した。その時に持参金550ポンド(約7万3000円)を要求されたが、カムリーシュさん側はその金額を払えるだけの余裕はなかった。

インドにおけるこの持参金制度は「ダウリー」と呼ばれ、花嫁となる女性の家族が花婿に結婚の条件として土地や宝石、お金を差し出すものだが、古くからのこの習慣はインドの文化に暗い影を落としている。

今回、鼻を切り落とされたカムリーシュさんは、夫のサンジ-ヴから毎日のように金を要求されていたそうだ。彼女は「夫は結婚してから、私を虐待し続けていました。父が貧しくそんな大金を払えないと訴えても、私の鼻を切り落とすと脅し続け、ベルトやスリッパ、棒を使って私に暴力を振るい続けたのです」と語る。

事件は今月14日起こった。カムリーシュさんが夕飯の支度をしている時に、サンジ-ヴの親族に押さえつけられた。そしてサンジ-ヴはカムリーシュさんの鼻を切り落としたのだ。

抵抗することができなかったカムリーシュさんは鼻を傷つけられた後、近所の診療所へ駆け込んだ。しかし切断した部分をサンジ-ヴが持っていたために、鼻を元通りにすることはできないと医師に告げられた。

地元警察によると事件後、サンジ-ヴの家族は行方がわからなくなっており、今も捜査中だという。

カムリーシュさんの兄サチンさん(26)は「あの男は本当に残酷だ。妹をずっと苦しめ続け、今回はこんな傷まで負わせた。あの男は恐らく妹の切り取った鼻を寺院の神に差し出したのだろう。とんでもない最悪の人間だ」と怒りを露わにしている。

古くからのカースト制度が色濃く残るインドでは、女性が虐げられるレイプや児童婚など、女性への権利と自由の剥奪が深刻な社会問題となっている。カムリーシュさんの事件は、インドで起こっている氷山の一角に過ぎないだろう。

出典:http://metro.co.uk/
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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