インド・デリーで今月2日夜、生後11か月の女の赤ちゃんが誘拐された上にレイプされるという事件が発生した。インドであとを絶たない性犯罪。またしても乳児が犠牲となったことに怒りの声があがっている。『india.com』など複数のメディアが報じた。
印デリー・ビカスプリで2日夜10時頃、母親と寝ていた生後11か月の乳児が近所の男に誘拐された。男はその子を近くのジャングルに連れ込み、2時間にわたって性的暴行を働いたという。11時頃、娘がいなくなったことに気づいた母親が警察に通報し、警察官が付近を捜索したところ、意識を失っている乳児を発見した。
乳児は「ディーン・ダイヤル・アップアディー病院」の集中治療室に運ばれたが、出血がひどく予断を許さない状況が続いている。
この事件で逮捕されたのは、短期建設作業員として働いていた36歳の男。警察は現場に残されていた携帯電話から、近くの移住労働者収容施設に暮らす男の身元を割り出した。男は「その子が動かなくなったので死んだと思って怖くなって逃げた」と供述し、容疑を認めたそうだ。
乳児の父親は、メディアのインタビューに「娘が着ていた衣類は引き裂かれ、体中に爪の痕が残っている状態です。あんな姿の娘を見るのはとてもつらい。あの子は一生、後遺症に苦しむことになるかもしれないのです」と声を震わせて語っている。
「インド犯罪記録局(National Crime Records Bureau)」によると、デリーでは子どもへのレイプ事件が2015年に927件発生しており、そのうち585件は被害者が16歳以下、95%が顔見知りによる犯行だったという。また、誘拐に関してはデリーだけで昨年は7730件が報告されており、被害者の60%が子どもだったようだ。また、これらの犯罪の60.83%が貧困地帯で発生していることも指摘されており、早急な対策が求められている。
出典:http://news.asiaone.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)