海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】「子供が産めない」と夫に両手を切断された女性にさらなる悲劇(ケニア)

夫婦に子供ができないのなら、妻を責めるよりも共に支え合うのが夫の役目ではないだろうか。このほどアフリカのケニアで、DV(家庭内暴力)と呼ぶにはあまりにも酷すぎる事件が結婚7年目の夫婦に起こった。

結婚7年目を迎えるも自分たち夫婦になかなか子供が授からないことに憤った夫が妻に激しい暴行を働くというなんとも理不尽な事件が発生した。子供ができない責任は一方的に妻のジャクリーン・ムエンデさんにあると決めつけた夫のスティーブン・ンギラ。ジャクリーンさんの頭を斬りつけ、左の耳の聴覚を失わせ、両手を切断するという背筋が凍るような暴挙に出た。

しかし悲劇はこれだけでは終わらなかった。『Daily Nation』紙によると、ナイロビの病院の検査ではジャクリーンさんは妊娠できる身体であり、問題があるのはスティーブンの生殖器であることがわかった。

原因が自分自身にあることを隠すために妻の命を奪おうと考えたスティーブン。ジャクリーンさんの父親はそのような理不尽な理由で娘が両手を奪われ、命さえも落としかねない怪我をさせられたことに対し激しく憤り地元の牧師に事情を訴えた。しかし、牧師はジャクリーンさんにそのまま結婚生活を続け、祈り続けるように説得したという。現在、ジャクリーンさんはマチャコスにある母親の自宅で療養している。

瀕死の目に遭わされた女性のために警察は何をするでもなく、傷が治れば暴力を振るう夫のもとへ戻れと言う。そんなジャクリーンさんの悲しい結婚生活は、古い風習や宗教などの因習にとらわれる途上国にいまだ女性蔑視が深く根付いている現実を如実に表している。

出典:http://www.nation.co.ke
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)