先月25日のこと、コロラド州アスペンのスキーリゾートに設けられたオーディション番組『アメリカン・アイドル』のセットに、超クレイジーな中年の男性出場者が登場。もちろん敗退を食らったが、そのあまりの非ガチな態度が笑いを誘っていた。その彼が、番組終了後はホームレスに転身していたというから驚きである。

とにかく全てがマイワールド、審査員の質問を適当にかわす傍若無人な態度が、なんとも人を不愉快にさせるマジック・サイクロプスという出場者。彼は年齢も本名も明かさず、職業はプロのエアギタリスト兼俳優と来た。パフォーマンスはそんなに悪いものでもなかったが、当然ながらあっさりと敗退。すると彼は、背中に仕掛けた装置で爆音を上げ紙吹雪を撒き散らし、審査員たちを激怒させるという始末の悪さであった。

そんなサイクロプスだが、芸能情報サイト『TMZ』が得た彼の最新情報は、こともあろうに“コロラド州フォート・コリンズのフリーウェイ脇に立ってホームレスをやっている”というもの。サングラスと“MAGIC”と書かれたバンダナは番組出場時のままで、物乞い姿をしている彼の姿を現地で写真に収めた。

サイクロプスは取材班に、「番組に出てあんな風に敗退を食らって以来、“そんなモンだったのか”ってことで、仕事が入って来なくなっちゃったんだ。オレは自分の才能を信じているんだけれどね」とボヤいてみせた。

ホームレスになった理由は、「1年で3万ドルも稼ぐヤツがいるっていう記事を読んだのさ」と彼は話す。初日の稼ぎはなんとビックリ！35【セント】であったそうだ。実家に戻れば両親と車、それにPCや携帯電話のある暮らしが待っているとのこと。さて、彼はいつまでハングリーなロックンローラーで頑張れるであろうか。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）