文書に記載された名前は封印されたままだった。
マクスウェル受刑者は1994年から97年までの間、親交が深かったエプスタイン元被告に性行為を提供するため10代の少女を勧誘した罪で、2022年6月に20年の禁固刑を言い渡された。
マクスウェル受刑者は社交界で広い人脈を持ち、米富豪のエプスタイン元被告をアンドルー王子やビル・クリントン元米大統領に紹介したとみられている。
今回公開された文書は約900ページ以上に及ぶもので、その中では、王室称号“ヨーク公”とともにアンドルー王子の名前が67回あげられているという。また、2015年にマクスウェル受刑者から送られた電子メールなど、“アンドルー”の呼び名で書かれたものが何度もあがっているそうだ。
文書ではアンドルー王子の行為に関する証言が詳述されているが、その多くは以前に王子が否定している。
その中には、2001年にマンハッタンにあるエプスタイン元被告のアパートでソファに座っていた時、アンドルー王子に胸を触られたと主張するジョアンナ・ショベルグさん(Johanna Sjoberg)の証拠書類40点も含まれている。
これまでに判明した文書の詳細では、エプスタイン元被告に関する新たな疑惑や、彼の仲間についての暴露などは見つかっていない。
文書では歌手マイケル・ジャクソンやマジシャンのデビッド・カッパーフィールドの名前もあがっているが、不正行為は疑われていない。
アンドルー王子に加え、ビル・クリントン元米大統領の名前も何度か登場している。クリントン氏はかつてエプスタイン元被告と交友関係があったと認めたが、元被告の犯罪については知らなかったと主張している。
画像1枚目は『The Royal Family 2019年3月21日付Instagram「Today @hrhthedukeofyork, Patron of the Royal National Orthopaedic Hospital (RNOH)」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)