エリザベス女王と故エディンバラ公フィリップ王配の第3子であるヨーク公アンドルー王子が、軍の称号などを剥奪され、今後は王室公務に復帰しないことが発表された。王子は当時17歳だった女性への性的暴行疑惑による民事訴訟破棄を求めていたが、このほどその要求が退けられた。王室の対応を受け、英国民からは「正しい対処の仕方だ」「女王が可哀そう」といった声があがっている。
バッキンガム宮殿は現地時間13日、「女王陛下の承認と同意を得た結果、ヨーク公の軍の名誉職と慈善団体のパトロンの役職が女王に返還されました」と声明を発表した。
宮殿は「ヨーク公は今後公務に復帰することはなく、私人としてこの事件を防御していくつもりです」と述べている。
アンドルー王子は王室を離脱したヘンリー王子・メーガン妃夫妻と同様に「ロイヤルハイネス(HRH)」の敬称は保持するものの、今後は公の場で使用されることはないという。
英メディアの王室情報筋によると、王子の役割は即座に女王に返され、他の王室メンバーに再分配されるとのことだ。
アンドルー王子は、未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され勾留中の2019年8月に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告と親交があったことが明るみに出ていた。
同年、被害者の1人で当時17歳だったバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんは「3度にわたり王子から性交を強要された」と主張。王子は「まったく記憶にない」と完全否定したものの、