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writer : h-r

【海外発!Breaking News】ネズミが異常発生した豪北部、海辺がその死骸で埋め尽くされる<動画あり>

今では町中いたる所でネズミを目撃しており、ジェマさんの自宅庭にも8匹ほど出没して、その際には犬が退治したという。「水路沿いの悪臭は強烈です」とジェマさんは語っており、最近は漁船に乗り込もうとするネズミを撃退しなければならない状況下に置かれている。

ネズミの異常発生は、カルンバだけにとどまらない。クイーンズランド州ではウィントン、リッチモンド、ジュリア・クリーク、クロンカリーなど内陸部の町や、グレートバリアリーフ沿いのインガムにおいてもネズミが異常発生している。リッチモンドに住むルーク・ウォートンさん(Luke Wharton)は、「ネズミはどこにでもいます。10年ほど前にもネズミの異常発生がありましたが、今回はそれを上回るかもしれません」と話している。

ある住宅のゴミ箱には、異常発生した多数の生きたネズミが潜んでいた(画像は『ABC(Australian Broadcasting Corporation) 2023年11月23日付「Rat plague spreads to Queensland’s Gulf as residents battle rodents at Karumba」(Supplied: Facebook)』のスクリーンショット)

またウィントンでは、この異常発生によってトビ類の鳥が増加しており、植物に隠れているネズミを食べるために空港の滑走路に集まってきているという。そのため飛行機が鳥にぶつかることなく離着陸できるよう、鳥害駆除の担当者らはショットガンを手にして滑走路を走り回り、業務にあたっている。

クイーンズランド大学のルーク・レオン生態学准教授(Luke Leung)によると、ネズミが異常発生した理由は記録的な雨季によるもので、巣を作るための草木や食料が豊富だった今年は、ネズミにとって理想的な繁殖条件が揃っていたようだ。

環境科学の専門家であるシドニー大学のピーター・バンクス氏(Peter Banks)は、「通常、異常発生は食料源が乏しくなると下火になるが、北部は雨季に入りつつあり、ネズミが食料を見つけるのはかなり容易になるだろう」と説明しており、「ここで何が起こるのか、本当に分かりません」と述べている。

シドニー大学のマシュー・クラウザー生態学教授(Mathew Crowther)は、ネズミの数を減少させるには「自然の成り行きに任せるしかありません」と話しており、ネズミの数がさらに増えて食料が少なくなるのを待つしかないという。

今回のニュースを見た人々からは、「大災害の前兆かも。丘に逃げましょう!」、「かわいそうなネズミたち。彼らは自分の人生を生きたいだけなのに」、「今夜は間違いなく悪夢にうなされるだろう。怖いし気持ち悪い」といったコメントがあがっている。

画像は『ABC(Australian Broadcasting Corporation) 2023年11月23日付「Rat plague spreads to Queensland’s Gulf as residents battle rodents at Karumba」(Supplied: Facebook)』『Chicago Cat Shelter & Cat Cafe 2020年9月26日付Instagram「From our TNR work with neighbors to our working cat placements in local businesses to our transfer partnerships with shelters in our backyard and beyond, our work is rooted in community.」』『NEWTOWN AFFIRMATIONS 2022年3月20日付Instagram「underground rat rave at the newtown chemist warehouse last night」』『Fox News 2019年10月18日付「Woman found living with more than 300 pet rats in her van in upscale San Diego community」(San Diego Humane Society)』『Carolyn Crossley 2021年6月14日付Facebook「Couldn’t resist sharing this gossamer web billowing in the breeze.」』『sheff sar 2021年4月27日付TikTok「#wildlife #birds #australia #sunset #dream #attackontitan」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

“ネズミの街”として知られる米イリノイ州シカゴでは、2012年からネズミ退治のために約1000匹の猫が派遣された(画像は『Chicago Cat Shelter & Cat Cafe 2020年9月26日付Instagram「From our TNR work with neighbors to our working cat placements in local businesses to our transfer partnerships with shelters in our backyard and beyond, our work is rooted in community.」』のスクリーンショット)

豪シドニーのドラッグストアで2022年3月、店内を暴れ回る数匹の巨大ネズミの姿が撮影され、商品の衛生面や安全性などを懸念する声が多数あがっていた(画像は『NEWTOWN AFFIRMATIONS 2022年3月20日付Instagram「underground rat rave at the newtown chemist warehouse last night」』のスクリーンショット)

米カリフォルニア州で2匹のネズミとともにバンの中で暮らしていた女性。周辺住民からの苦情で2019年10月にアニマルシェルターのスタッフが女性のもとを訪ねると、バンには300匹以上のネズミがいたという(画像は『Fox News 2019年10月18日付「Woman found living with more than 300 pet rats in her van in upscale San Diego community」(San Diego Humane Society)』のスクリーンショット)

暴風雨に見舞われた豪ビクトリア州で2021年6月、風になびく白い物体が撮影された。これらは全てクモの糸からできたものだった(画像は『Carolyn Crossley 2021年6月14日付Facebook「Couldn’t resist sharing this gossamer web billowing in the breeze.」』のスクリーンショット)

豪ニューサウスウェールズ州の住宅街で2021年4月、オウムが街を埋め尽くす様子が捉えられる。住民は鳴き声による騒音や大量の糞に悩まされるも、「保護対象」の鳥だったことから為す術がなかったという(画像は『sheff sar 2021年4月27日付TikTok「#wildlife #birds #australia #sunset #dream #attackontitan」』のスクリーンショット)

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