一度は駆除業者に来てもらったものの状況は改善しなかったそうだ。
それどころか、一晩でネズミ捕りにネズミ4匹がかかることもあったようで、年長の子供たち2人が今月1日、学校の教師に「寝ている間にネズミに足指を噛まれた」と訴えていたことも明らかになった。
そうして心配してやって来た同州児童サービス局(以下、DCS)のスタッフに対し、デレイナは「ベッドフレームにぶつかってできた傷である可能性が高く、ネズミによるものではない」と主張したそうで、それから2週間も経たないうちに今回の件が起きたのだった。
一方でDCSは、夫婦がこれまでも度々問題を起していたことを指摘しており、昨年12月には子供たちのうち1人が夫婦の監視不行き届きにより怪我をしていたという。また今年6月には、デイヴィッドが子供たちに虐待していた疑いがあったことも明らかにし、「4月から週2回、スタッフを派遣していた。最後の訪問は今月9日だった」と話している。
しかしながらメディアの取材に対し、DCSは「今回の件については一切コメントできない」と述べており、地元警察署のアンナ・グレイ巡査部長(Anna Gray)は憤りを露わにしてこう語った。
「これは育児放棄のここ数十年で最悪のケースであり、プロフェッショナルに対応し、冷静さを保ち続けることが非常に難しい。なぜ、こうなるまで放っておいたのか。もっと早く、警察が関わるべきだった。」
なお一時は命の危険もあった男児だが、すでに退院し、ほかの4人の子供たちと同様、DCSの保護下に置かれているという。
そしてこのニュースには、「親になる資格なし」「児童虐待だね」「一生、子供たちを親に戻さないで欲しい」「かわいそうに。生きたままネズミに食べられるなんて、悪夢」「顔が変形していたと聞いた。信じられない」「男児が泣く声を誰も聞かなかったの?」「週に2回も訪問していて、ゴミの山やネズミの糞に気付かなかったのか?」「DCSは状況を知っていて何もしなかったなんて、彼らも逮捕すべきだよ」といったコメントが寄せられている。
ちなみにオーストラリアでは2020年、当時4歳でダウン症だった女児が顔の一部をネズミにかじられ、遺体で発見された。餓死したまま父親らに放置され、その後ネズミに襲われた可能性が高いという。
画像は『14 News 2023年9月22日付「Affidavits: Baby nearly dies after being found with more than 50 rat bites, nearly missing fingers」(WFIE)(Vanderburgh County Jail)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)