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writer : kanna

【海外発!Breaking News】気象予報士もびっくり! 米テキサス州にマスクメロンのサイズの雹(ひょう)が降る

現地時間午後7時に嵐は州境を越え、深夜から早朝にかけてテキサス州北部で猛威を振るい続けた。州境付近の町ペリートンでは、強い勢力の竜巻が発生。竜巻の通った場所の家屋は壊滅し、死者3名を含む甚大な被害となった。

この嵐に直撃された地域の中で、ダラスの北西に位置する町サンガーから報告された雹は、地元住民のヴァネッサ・ヘンダーソンさん(Venessa Henderson)が撮影した写真が複数の気象専門家のSNSで公開され、あまりの大きさに驚いたネットユーザーによって瞬く間に拡散された。

雹は大人の手をすっかり覆ってしまう13、14センチほどの大きさだ。これは中玉のマスクメロンに近いサイズになる。

現地時間6月15日にデントン郡サンガーで撮影された雹は、メロンほどの大きさだった。「これまでダラスでオレンジやグレープフルーツサイズの雹を見たことはあるけれど、これは巨大!」とネット上では驚きの声が(画像は『Zachary Hall 2023年6月15日付Twitter「Massive hail from Sanger, Texas tonight. This is insane.」』のスクリーンショット)

ヴァネッサさんによれば、雹が降っていた時、彼女のいた場所から角を曲がったところに車を停めていたそうだが、フロントガラスは隕石でも飛んできたかのような状態になってしまったという。

当然ながら、雹は大きければ大きいほどその落下速度が速くなる。直径5センチで時速115キロ、直径7センチでは時速140キロになるという。高速道路を走行中などに飛び石がフロントガラスに当たることがあるが、ガラスにひびが入るのはだいたい時速60キロ以上で小石がぶつかってきた場合だというから、マスクメロン大の雹ならどれほど大きな被害になるか想像に難くない。幸いにも、雹による死傷者は出ていないもようだ。

この数日間に関して、テキサス州北部で大規模な雹を伴う激しい嵐が発生する可能性があることは早い時期から予報が出ており、地元のテレビやニュースサイトで大々的に報じられてきた。しかしソフトボールサイズからグレープフルーツサイズ、そしてそれ以上の大きな雹が降ることは非常に稀であると、地元テレビ局の気象予報士らも驚きを隠さない。

なおネット上では、今回の雹の大きさに驚く声のほか、超レアサイズの雹を確保できたヴァネッサさんを羨ましがる人々も見受けられた。年に数回降雹を経験する北テキサスの住民のなかには、これまでに降った雹を冷凍庫で何年も保存しコレクションにしている人も多くいるのだ。

ちなみに2020年には、オーストラリア東部でも直径14センチの降雹が報告され、天井を突き破って雹が家の中に降ってきた事例もあったという

画像は『CBS News 2023年6月16日付「HAIL-uva storm system sweeps through North Texas」(COURTESY CBS NEWS TEXAS)(MICHAEL COLALUCA)(ANDY CHESTER VIA TWITTER)』『William Joy 2023年6月11日付Twitter「More than a dozen cars on two neighboring streets in Flower Mound have cracked or shattered windshields and dents after baseball-size hail came down earlier.」』『Zachary Hall 2023年6月15日付Twitter「Massive hail from Sanger, Texas tonight. This is insane.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)

現地時間6月15日にワクサハチで撮影された果物サイズの雹。今回の連日の暴風雨で例年より大きな雹が降ったのは、冷たいジェット気流が北テキサス上空にあったからと気象予報士は述べている。ちなみに公式に記録された世界で直径が最も長い雹は、2010年7月23日に米サウスダコタ州ライマン郡に降った直径20センチとのことだ。これは直径21.5センチのボウリングのボールほどの大きさだった(画像は『CBS News 2023年6月16日付「HAIL-uva storm system sweeps through North Texas」(ANDY CHESTER VIA TWITTER)』のスクリーンショット)

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