イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-ikumi

【イタすぎるセレブ達】ヘンリー王子、ロンドンの裁判所に出廷 「被害妄想に満ちた生活」明かす

このように主張した。

「彼らはその人がどんな人物であり、どのような問題があるかについて、真っ白なキャンバスからスタートする。彼らは(新たな王室メンバーが)自分達に最も適した役割を演じるように仕向け始めるのです。特にその人物が王位継承者の“スペア(予備)”である場合なら、なおさらです。」

そして新聞社がつける見出しについて、「それらは『プレイボーイの王子様』『失敗作』『落ちこぼれ』といったものです。私の場合は、『愚か者』『裏切者』『未成年飲酒者』『無責任な薬物摂取者』など数え切れないほどあります」と非難した。

王子の陳述書の中では、以下のことについても述べているという。

・政府と英国の報道機関はともに「どん底」にある。
ダイアナ妃の元執事ポール・バレル氏は「二枚舌のクソ野郎」だった。
(ダイアナ妃の交際相手だった)ジェームズ・ヒューイット氏が自身の「生物学上の父親」であると報じられたことにより、王室から追放されるかもしれないと不安を抱くようになった。
・自分がナチスの仮装をした後、交際相手だったチェルシー・デービーさんを記者達が盗聴した。
・自身とメーガン妃に対する恐ろしい個人攻撃と脅迫は、『Daily Mirror』の元編集長ピアース・モーガンによって作られたものである。

さらに王子は、英国の報道機関に対して「誰かがこの狂気に歯止めをかけるまで、あとどれだけの血がタイプを打つ指を汚すのだろう」と攻撃した。そしてこのような訴訟をした理由について「職業としてのジャーナリズムを救いたいという思いが原動力になっている」と宣言した。

この陳述に対し、MGNの勅選弁護士であるアンドリュー・グリーン氏が反対尋問を行った。

同氏が「ある特定の記事に関して、手を血で汚したという意味なのか」と質問すると、王子は「何人かの編集者や記者は、多くの苦痛や動揺をもたらした責任があります。個人的に言えば、場合によっては死をもたらしたのです」と答えた。

そして「血で汚す」という表現については「一般的に、より広い報道機関に向けたもの」と説明し、「特定の記事を書いた記者を名指ししたわけではありません」と加えた。

グリーン氏は、MGNが違法な情報収集をしたという王子側の主張に対し「公爵の弁護団は、MGNの記者が依頼人の電話を盗聴したことを立証することができなかった」と反論した。

同氏は「サセックス公爵が盗聴されたことを示す証拠は、単純に存在しない。ましてや常習的なものでもない」と述べ、王子の訴えを「空想的なものだ」と表現した。

画像2枚目は『The Royal Family Channel 2023年6月6日付Twitter「Prince Harry has entered court ahead of giving evidence」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

ロンドンの高等裁判所前に到着したヘンリー王子。王室上級メンバーが証言台に立つのは、約130年ぶりのことだった(画像は『The Royal Family Channel 2023年6月6日付Twitter「Prince Harry has entered court ahead of giving evidence」』のスクリーンショット)

1 2