ヘンリー王子がロンドンの高等裁判所に出廷し、尋問に答えた。王子は複数の有名人とともに、英タブロイド紙の発行元「Mirror Group Newspapers」を違法な情報収集をしたとして提訴している。法廷では、王子が提出した55ページにわたる陳述書の内容が明らかになった。さらに王子は反対尋問に答えた際、「何人かの編集者や記者は、多くの苦痛や動揺を与えたり、場合によっては死をもたらした責任がある」と述べた。
ヘンリー王子が現地時間6日、ロンドンの高等裁判所で行われた英タブロイド紙『Daily Mirror』『Sunday Mirror』『Sunday People』などの発行元「Mirror Group Newspapers(以下、MGN)」に対する裁判に出廷した。
王子はMGNが電話盗聴などを行ったとして、複数の有名人とともに同社を違法な情報収集の疑いで提訴している。
当日、ロンドンの高等裁判所がある近代的な建物「Rolls Building」前に黒いレンジローバーが到着した。紺のスーツ姿のヘンリー王子が車から降り立ち、午前10時28分に法廷の証人席に足を踏み入れた。
ヘンリー王子の証人陳述書は55ページに及ぶもので、タブロイド紙によってさらされた結果、家族や友人を含む周囲の人々を常に疑うという被害妄想に満ちた生活が詳細に記されていた。
文書では「飛行機から降りたり車に乗る時は、いつもバックミラーを見ているような気分でした。どこかの茂みに隠れている誰かに尾行され、盗撮されていることを予期するようになり、まるで24時間監視されているような感覚に陥りました」と述べている。
そしてタブロイド紙が新たな王室メンバーを記事にする過程について、