首と腰椎の骨折のほか背中なども痛めたことが判明した。
友人から事故のことを聞かされた家族は、約280キロ離れたパラナ州フィゲイラから彼のもとに駆けつけたという。
「実は事故が起きる2日前、母親にブリッジスウィングに挑戦する話をしました。すると母は私のことを心配して反対したんです。事故後、病院に到着した母は、私を抱きしめて『よかった、無事だったのね』と言ってくれました。そして『だから反対したでしょう?』と。きっと母は様々なことが起こる私の人生にうんざりしたのでしょう。私は他人から止められて自粛するような人間ではありませんが、母の言葉は一生忘れないと思います。」
そう語ったラファエルさんは現在も治療を受けているが、精神的にも肉体的にも後遺症に悩まされているという。そんな彼は、ブリッジスウィングをするに至った状況について、またこの事故によって新たな人生観が生まれたとして次のように明かしている。
「もともとは穏やかな性格だったのですが、離婚を経験した私は人生を思い切り楽しみたいと思うようになり、おかしなことばかりしていたんです。そして母の忠告を聞かず、ブリッジスウィングに挑戦した私は何が起こるのか身をもって知ったのです。私の夢はスカイダイビングをすることでしたが、家族のことを考えて危険性の高いスポーツは二度としません。」
「事故から約3か月が経った今でも重いものを持ち上げるのに苦労したり、痛みを感じたり、以前より体が弱くなったように感じます。また精神的なトラウマが睡眠にも影響しているのか眠りが浅く、悪夢を見るようになりました。私はこの事故を機に人生を見つめ直し、すべてに感謝するようになりました。昔の自分には戻りたくありませんから。」
ちなみに「ラゴア・アズール」は現在も観光客が訪れているが、ラファエルさんの落下事故発生以来、ブリッジスウィングは禁止されたとのことだ。
画像は『The Mirror 2023年5月5日付「Man goes bungee jumping to celebrate divorce – ends up plunging 70ft as it snaps」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)