警備員らによって分娩室から連れ出されたそうで「娘の頭が出てきた時、瞬きをして口を動かすのが見えました。娘は分娩時、確かに生きていたのです」と証言しており、夫妻はその後、病院を相手に訴訟を起こす決意を固めたという。
夫妻の弁護士ジェニファー・ヴァレンテさん(Jennifer Valente)は「これは医療ミスというだけでは済まされない問題です。赤ちゃんの命が奪われただけでなく、母親の命も危なかったのですから」と述べ、次のように説明した。
「医師らに押さえつけられたラニエリさんの身体には多数の青あざが残っています。またラニエリさんは産道が狭く、自然分娩に耐えられない状態だったようなのです。病院側のミスが立て続けに起きたことが今回の悲劇につながったのです。」
なお亡くなったエマニュエリーちゃんは出産前、肺に問題があることが判明しており、出産を乗り切ることができない可能性もあったそうだ。しかしこの件について調査を始めた警察によると、夫妻は病院でソーシャルワーカーにこう言われたという。
「この書類に署名すれば、赤ちゃんの葬儀代は全て病院が支払う。」
そして書類には「赤ちゃんの検死は病院側がすでに行った。そのため医療法務研究所(IML)でのさらなる検死の必要はない」と書かれていたそうだ。
家族はこの申し出を却下していたが、ラニエリさんはさらに「病院側はこの事故後、切断された娘の首を縫合していた」とも明かしており、次のように述べた。
「病院のスタッフは、私が麻酔から目覚めると『あなたの娘さんにお別れをしましょうね』と言って、おくるみに包まれた遺体を持ってきたのです。私は病室に母と一緒にいたのですが、母が遺体に巻かれていたおくるみを取ろうとするとスタッフが邪魔してきました。ただその時、私たちは娘の首が縫い付けられた傷痕をはっきりと見たのです。」
ちなみにエマニュエリーちゃんは、IMLでの検死を終えて8日に家族のもとに引き渡されており、ラニエリさんは涙ながらにこう語った。
「病院で私は、まるで動物のように扱われたのです。私のことをリスペクトする人は誰一人としていなかったのですから、とても悲しいことです。娘が帰ってくることはありませんが、同じようなことが二度と起きないように願っています。」
画像は『The Daily Star 2023年5月9日付「Mum whose baby’s head was ‘ripped off during birth’ says doctors stitched it back on」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)