患者の背後から抱えるようにして腕を回し、拳を反対の手で掴み、みぞおちのやや下に当てて強く突き上げることで異物の除去を行う。なおこの方法は、妊婦や乳児には推奨されていない。
ヤンさんに持ち上げられてハイムリック法を受けている間の青青の反応は鈍く、息ができずに苦しいのか、顔を動かさず正面を見据えているのが分かる。しかしヤンさんが何度も体をゆすると、喉の詰まりが取れたようで青青は顔を動かし、自分で立ち上がれるようになった。
2015年8月生まれの青青は群を抜いてイタズラ好きなパンダとして知られており、土の上を転がるのが大好きだという。パンダの表情は分かりにくいが、いつもは元気な青青が大人しかったことに加え、毎日近くで見守っているヤンさんだからこそ、今回の異変にいち早く気づくことができたのかもしれない。
今回の動画が中国版TikTok「抖音(ドウイン)」に投稿されると、他のSNSでもシェアされ話題を呼んだ。コメント欄には「飼育員の素早い判断は素晴らしい」「あんなに重いパンダにハイムリック法を行うのは大変だっただろうね」などヤンさんの行動に称賛の声が寄せられたが、一方で「小さく切ってからあげれば良かったのに」などエサの与え方に対する批判の声も届いていた。
ちなみに2021年12月には中国の動物園で、パンダが2メートルの高さがある囲いをよじ登って脱走する瞬間を捉えた映像が注目を集めていた。
The Heimlich maneuver saves animals, too! A breeder rescued a giant panda using the Heimlich maneuver when a carrot became lodged in its throat in Chengdu, SW China's Sichuan. pic.twitter.com/gb8oThaFpr
— People's Daily, China (@PDChina) April 17, 2023
画像は『New York Post 2023年4月17日付「Choking panda saved by breeder – who performed Heimlich maneuver」(340455475/AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)