食べ物を詰まらせてしまうのは、子どもや高齢者に限ったことではないようだ。このほどレストランで食事をしていた若い男性が、食べ物を喉に詰まらせて呼吸困難に陥ってしまった。苦しむ姿を見たウェイターが異物を除去する応急処置“ハイムリック法”を施すと、男性は詰まっていたものが取れて事なきを得たという。『Evening Standard』などが伝えている。
英ウェールズ北西部のバンガーにあるインド・バングラデシュ料理レストラン「Bangor Tandoori Restaurant」で今月23日、山登りを終えて友人たちと食事をしていたジェイク・スネリングさん(Jake Snelling)が食べていたチキンの塊を喉に詰まらせてしまい突然、苦しみ始めた。
当時の様子を捉えた店内の監視カメラには、ジェイクさんを心配するように隣の男性が声をかけている様子が映っている。男性はジェイクさんの背中をさすっていたが状態が酷かったのか、立ち上がって背中を叩くような仕草を始めた。
奥のテーブルで客と話していた大学生のウェイター、シーク・リファトさん(Sheakh Rifat、24)はこの騒動に気付き、ジェイクさんに駆け寄った。
「他のテーブルで注文を確認し終えてレジに戻ろうとした時、ジェイクさんに何か起きていると気付きました。彼は顔を真っ赤にして涙を流し、息ができず苦しんでいるようでした。対応を考える時間も無いと思えるほどでしたね。」
ジェイクさんの様子が深刻だったことを振り返るシークさんは、テーブルに座るジェイクさんを立たせて広い場所へ連れ出した。そして “ハイムリック法”を用いて、ジェイクさんの喉に詰まったものを取り出そうと試みたのだ。
ハイムリック法は気道の異物除去方法の1つで、「腹部突き上げ法」とも呼ばれている。相手の背後から腕を回し、片手の握り拳をヘソの上の部分に当ててそれを反対の手で掴み、素早く上方に向かって圧迫するように引き上げる。
シークさんがジェイクさんにハイムリック法を試みて様子を確認するが、