パンダがおやつを食べていたところ、ニンジンを飲み込もうとして喉に詰まらせてしまった。近くにいた飼育員がパンダの苦しそうな様子に気づいて駆けつけると、体重200キロ以上ある巨体を抱えて異物を取り除くことに成功した。救出の瞬間を捉えた動画がSNSで公開され、飼育員の素早い行動に称賛の声が集まっている。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
中国・四川省成都市にある「中国パンダ保護研究センター都江堰基地」で先日、ジャイアントパンダの“青青(チィンチィン)”がおやつのニンジンを楽しんでいたところ、飲み込もうとしたニンジンが大き過ぎたのか喉に詰まらせてしまった。
この時、近くにいた担当飼育員であるヤンさん(Yang)は、すぐに青青の様子がおかしいことに気づき駆けつけた。当時の様子はカメラが捉えており、喉に何かを詰まらせてしまったと判断したヤンさんが、四つ這いになって苦しそうにする青青の背中を強く叩く様子が映し出されている。しかし喉の異物を取り除くことができず、ヤンさんは体重約500ポンド(約227キロ)の青青を持ち上げると、腹部を圧迫するように青青の体をゆすった。
ヤンさんが行ったのは、気道に異物が詰まった際の窒息に対する対処法である“ハイムリック法”だった。腹部突き上げ法とも呼ばれるこの方法は、