付着した血液をきれいに拭き取ることさえしなかったという。
結局“自前の整形手術”は失敗に終わり、男性は怖くなったのか慌てて救急病院に駆け込んだ。男性は病院で傷口をきれいにするための緊急治療を受け、顔に包帯を巻いてもらった後はその日のうちに帰宅することができた。また男性は心理的なケアを受けるようにも勧められたそうだ。
ブラジル形成外科学会(SBCP)の会員で、鼻の整形術を専門とするロドリゴ・ラセルダ医師(Rodrigo Lacerda)によると、最近は専門医に頼るのではなく自分自身で鼻を小さくしたり細くする人が増えているという。しかしラセルダ医師は“自前の整形手術”は危険が伴うとして、次のように警鐘を鳴らしている。
「多くの人は今回の男性と同じく、動画で見るように手術が簡単にできると思っています。もちろんこれは非常にリスクが高く、死に至る可能性だってあるのです。」
またラセルダ医師は「“自前の鼻の整形手術”には壊死、感染症、および正常な鼻呼吸ができなくなる鼻閉(びへい)などを起こすリスクがあり、深刻なアレルギー反応であるアナフィラキシーショックによって死に至ることもある」と指摘し、「鼻の形を崩してしまうだけで効果はなく、大きなリスクが伴うだけで複雑な解剖学的知識がない者は絶対に行うべきではない」と訴えている。
画像は『G1 2022年7月28日付「YouTube remove vídeo de ‘rinoplastia caseira’ após homem que tentou operar nariz em casa ser internado em SP」(Foto: Reprodução/YouTube)(Foto: Edson Hatakeyama/Prefeitura de São Paulo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)